タウンエースが「ベンツ顔面」に変身だと!? いま注目の「商用バンカスタム」の最前線
車中泊をするのにハイエースでは大きすぎるし軽バンでは小さすぎる……という人にとって、タウンエース&ライトエースはちょうどいいサイズ感のクルマです。全長や全幅はコンパクトカーと同等クラスで小回りも利き、低燃費なうえ高さがあるため積載性能が高いのも魅力。 【画像】「メルセデスベンツ・トランスポーターT1 310D顔」になったタウンエースの詳細をチェックする(9点) タウンエースを車中泊をはじめ、アウトドアで活用するユーザーがいま急増中。そんな方にぜひ注目してほしいのが、ここで紹介するクラシックベンツの顔に化けたタウンエースです。
懐かしのメルセデス・ベンツの顔を再現
大阪のエアロパーツメーカー「イーエスビー」が東京オートサロン2024で展示していたタウンエースがこちら。ボディキットの名前は「CLS fox」。そこからも想像できるとおりベース車の顔を他車種のそれへと「化けさせるキット」というのがコンセプト。 これまでも様々な車種で「あっ」と言わせる顔に化けさせた同シリーズが今回モチーフとしたのは、30年以上前に販売されたメルセデス・ベンツのトランスポーターでした。 キットを装着することで、商用バンのチーム感が払拭され、おしゃれでレトロな顔面へと印象を大きく変えることができる、というものです。
コスパ重視意識の最小限のパーツで最大限の効果
このメルセデス・ベンツ化に必要なパーツは、ヘッドライトに貼るライトカバーとボンネット先端にセットするボンネットパネル、純正との交換式となるフロントバンパーのみ。大がかりな加工などをせず、これだけで角目仕様のクラシカルなフェイスに変更できのが特徴。 この手の顔面変更キットとしてはリーズナブルな価格設定もアピールポイント。「板金屋&塗装屋さんによって値段はまちまちですが、塗装&取り付け代を含めても20万円~でこの仕様になる」というのも魅力のひとつだそう。
ボディカラーの変更や追加パーツでのアレンジも可能
キット装着に合わせてボディカラーを味わい深い「モルタルグレー」に塗装しています。純正色のままでもかなり印象は変わりますが、アース系カラーにペイントするとさらに雰囲気アップが狙えます。 このほかにもテールランプに貼り付けるだけで装着可能なテールレンズカバーも装着されていました。こちらもモチーフのそれをイメージしたスタイルになっているので、合わせて装着したい逸品です。 ホイールも同社が開発した、鉄ちんホイール感を押し出した「TC01」を履かせ、無骨さをアピール。乗り心地を損なわず車高を4センチアップできる、「リフトアップスペーサー」もコーディネートすることで、レトロ&おしゃれなスタイリングを完成させています。 ちなみにこのキット、2008年以降の40系と呼ばれるタウンエース&ライトエースのバンとトラック全グレードに適合するそう。「ほかの人とはちょっと違ったバンライフを楽しみたい」という方に、ぜひチェックして欲しい1台です。
前川玲子