センバツ2023 準々決勝 報徳、流れは俺たち 6年ぶりベスト4進出 /兵庫
第95回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)に出場している報徳学園は29日、準々決勝で夏優勝の仙台育英(宮城)と対戦した。2戦続けてタイブレークの接戦となり、延長十回、5―4でサヨナラ勝ちし、6年ぶりのベスト4進出を果たした。報徳学園は31日の第2試合(午後1時半開始予定)で、前回優勝の大阪桐蔭(大阪)と対戦する。【大野航太郎、野原寛史】 一回2死満塁、東邦戦でサヨナラ打を放った西村大和(2年)が打席に立った。初戦で敗退した社野球部のOBでもある父の憲二さん(53)は「母校の分も頑張って」と緑色のメガホンを強く握りしめた。西村が右前に適時打を放つと「よく粘った!」とメガホンをたたいて笑顔を見せた。 先発した間木歩(2年)は一回に迎えたピンチも、相手のクリーンアップを三者連続で打ち取った。六回まで1失点に抑え、エースの盛田智矢(3年)にマウンドを託した。間木の母、佐希さん(44)は「頼もしい先輩に支えられ、ピンチでも安心して投げられている」と息子の奮闘を見守った。 九回に同点に追いつかれ、この試合も延長タイブレークに突入。山増達也(3年)の左前打でサヨナラ勝ちを決めると、父母会長の宮本浩充さん(48)は「よかった」と胸をなでおろし、アルプススタンドからは大きな拍手が送られた。 〔神戸版〕