メディア回顧 ファクトチェックの難しさ浮き彫りにした選挙 ドラマ原作改変問題も
ドラマの原作改変や制作手法が問題視され、日テレは社内特別調査チームを設けて5月に報告書を発表。ドラマ化にあたって契約書がなく、原作者が出した条件についてテレビ局と出版社で認識の違いがあったことなどが指摘され、再発防止が強く求められた。
■NHKラジオ「尖閣」発言問題
NHKラジオ国際放送のニュース番組で8月19日、NHK子会社の中国人スタッフが尖閣諸島(沖縄県石垣市)を「中国の領土」と主張し、「南京大虐殺を忘れるな。慰安婦を忘れるな」などと発言する重大な放送事故が起きた。
NHKの稲葉延雄会長は「極めて深刻な事態」と謝罪し、国際放送の担当理事が引責辞任した。
スタッフは48歳男性。発言は靖国神社で落書きが見つかった話題の後で、スタッフは日頃から中国当局の反応への不安や懸念を職員に伝えており、事故を防げなかった局側の対応が批判された。(大森貴弘、飯塚友子)