公園なら安全とは限らない⁉︎子どもだけで遊ぶ時の防犯上の注意点は?
2点目の「1人にならない」は、一番大事なポイントです。子どもだけで遊ぶ時は、どんなタイミングも複数人で行動するのが大原則。1点目で紹介した「入りやすく見えにくい場所にはなるべく行かない」といっても、近所で遊べるところはそういう場所しかないこともあるでしょう。慎重に場所を選びすぎて遊ぶところがなくなってしまうのも避けてあげたいところ。そんな場合も、複数人のグループで行動していればリスクを減らせます。 気を付けたいのは、先に帰る友達がいる場合。4人が3人に、3人が2人となって、最後の1人も帰宅するといったとき、自分1人だけ最後まで残って遊ぶのは避けるように伝えましょう。「他に遊んでいる子どももいるし、もう少し1人で遊びたいし大丈夫だよね」と判断してしまうこともあるかもしれませんが、どんな理由であれNG。1人でいる子どもは狙われやすくなってしまいます。 3点目の「ガードレールや植え込みの内側を歩く」というのは、誘拐に遭わないようにするために非常に重要です。誘拐犯は、「先生が呼んでいるよ」「お母さんが病院に運ばれたよ」などともっともらしいことを言っては車に乗るよう誘い込むことが常套(じょうとう)手段。これまでに起きた誘拐事件のほぼ100%がガードレールのない道路で発生しています。その理由は簡単。ガードレールがないとすぐに車に乗り込ませることができるためです。先ほどの言葉を使えば、「入りやすい場所」です。 もし車と子どもの間にガードレールや植え込みがあれば、子どもが車に乗ろうと迂回している間に我に返ったり、周囲の人に気付かれたりする可能性も高まります。だからこそ、犯人はガードレールのない道に現れるのです。ただし、ガードレールのある道に現れることもありますが、その場合でも、ガードレールの途切れている場所に車を止めて、声をかけてきます。ガードレールや植え込みがあれば「入りにくい場所」ですが、それが途切れていれば、そこだけは「入りやすい場所」になるからです。