俳優・岩谷健司、木村拓哉との共演は緊張の連続。クランクアップの時まで“芝居”を打たれ「やっぱりスターでした」
木村拓哉主演ドラマに緊張
2024年4月から6月まで放送された『Believe-君にかける橋-』に出演。このドラマの主人公は、設計者として大手ゼネコン「帝和建設」に所属している狩山陸(木村拓哉)。建設主任として従事していた「龍神大橋」で完成間近に崩落事故が発生したため、設計ミスが原因として逮捕され1年6カ月の実刑判決を受ける。しかし、その事故には秘密が…という展開。岩谷さんは、小日向文世さん演じる「帝和建設」の磯田社長とともに狩山に事故の全責任を負わせようとする桑原常務役を演じた。 「主演が木村拓哉さんですからね。『俺、ちゃんとしゃべれるのかな?』ってやっぱり緊張しましたよ。あの人は全部ちゃんと入れてきていますからね。完璧なんですよ。主役はちょっとぐらい間違えてくれるほうがこっちは楽な気分になれるんだけど、木村さんは完璧なんだよね。だから緊張しました」 ――木村さんとのシーンでNGを出したことは? 「ありました。1回NGを出したら、(木村さんが)近くにあった帽子みたいなのをバーンてやって『ふざけんな!』みたいなことをやるんです。冗談でわざと。俺は一瞬ヒヤッとするじゃないですか。それを見てスタッフがワーッて笑うんですよ。それで木村さんがニコッと笑って『じゃあ、やろうか』って言うんです(笑)。 すごいですよ、あの人は。俺は最後まで敵役だから、俺がクランクアップのときもプロデューサーがお花持ってきて、『岩谷健司さんクランクアップです。木村さんからお花を』みたいなことを言うと木村さんは、『俺は嫌なんだけどな。コイツに渡したくない』みたいな芝居をするわけ。 だから俺も『あー、もらえないんだ』みたいな芝居をすると、急にニコッと笑って『お疲れさまでした!』って花を手にやってくるわけ。そうするとやっぱりドキッとするよね(笑)。そんな感じでツンデレなんですよ、基本テクニックが(笑)。でも、何かそこにハマる。カッコいいし、すごい上手いと思う。スキがないですよね。やっぱりスターだなって」