「ハチ公」の名がつくバス停は渋谷だけじゃないってマジ?
■バス停はすでに「ハチ公口」に!
そんな経緯で置かれた上野博士とハチ公の銅像であるが、同地に置かれたことである変化が起きたという。それは近鉄久居駅の東口を「ハチ公口」という名称にしてはどうかという話である。 もちろん現在の駅舎を見渡してもハチ公口の表記はない。久居駅東口を発着するのは三重交通だが、バス停を見ると「久居駅東口(ハチ公口)」という表記がある。 バスの到着時間に合わせて行き先表示を確認してみたが、確かにバスのLED表示もしっかり「久居駅東口(ハチ公口)」と表示されていた。調べてみると銅像が建てられたあとの2016年4月にバス停の名称が変更されたという。 この時期には前述した「ハチ公口」という名称にしようという運動もあったようで、その動きでなんとか盛り上がりの1つにしたいという三重交通の思いが名称変更に繋がったようだ。 月日は流れ2024年現在でも、未だに近鉄久居駅東口が名称変更には至っていない、しかし2025年は上野博士の没後100年にあたるので、運動の盛り上がりと行政からの働きかけがあれば実現不可能ではないだろう。今後の動きに注目だ。
■ハチ公像は秋田にも!
ちなみにハチ公の銅像は、渋谷駅と近鉄久居駅、またハチ公の生まれ故郷である秋田県の大館駅にも設置されている。そして上野博士とハチ公の組み合わせの銅像は、東京大学農学部にもあるのだが2015年のハチ公没後80年の節目に建てられており、久居駅よりも2年遅い。 津市民と待ち合わせるときにうっかり「ハチ公像の前で!」なんて言ってしまうと、渋谷と久居で待っていたなんて話はないだろうが、ゆかりのある地でハチ公口ができてもいいのではないだろうか。先行してバス停だけがハチ公口になった久居駅の今後が気になるところだ。