<吹け赤い旋風>聖カタリナ 選手紹介/10 /愛媛
◇「自分が好き」前向き 中村勇太(なかむら・ゆうた)内野手(2年) 「『1桁』の背番号を背負って甲子園に出場したい」。秋季大会ではベンチを温めるだけの日々で、一層気合が入る。 新型コロナウイルスの影響で全体練習が中止になった昨春。自主練習に切り替わったが自分に甘くなった。結果、練習が再開したときには全く打てなくなっていた。打つ手がなく頭を抱えていたときに光田一樹部長から言われた「絶対腐るなよ」という一言に背中を押され、以来がむしゃらに練習に取り組んでいる。 「自分のことが誰よりも大好き」と宣言。常に前向きなところが持ち味で、高校生ながら「自らを肯定しないと何も前に進めない。ちゃんと今の自分を受け入れて歩み続けることが大切」と説いた。 ◇声の大きさ長所に 三原太陽(みはら・たいよう)内野手(2年) 秋の四国地区大会のみ背番号「20」を付けてベンチ入り。「声の大きさ」を自身の長所に捉え、試合に出ている選手と同じ目線で発破をかけ続けた一方「甲子園ではフィールドでプレーしたい」と闘争心を燃やす。 地区予選、県大会はメンバーにも選ばれず実力不足を痛感した。以来、毎日1時間は必ず居残り、打撃や守備の練習を徹底。徐々に打球にノビが出てくるなど日々の成長を実感している。 名前は「太陽のように明るい存在になってほしい」という願いを込めて付けられた。いつも元気いっぱいで、中3時のクラスアンケートでは「ムードメーカー」部門で堂々の1位。4人兄妹の長男は「少々の我慢なら余裕です」とはにかんだ。