売上高200億円・営業利益10億円めざすアイケイHDの事業戦略とは? 韓国コスメやEC・海外展開を強化する中期経営計画を解説
「取扱高でNo.1を目指す」とし、2027年5月期に50億円規模をめざす。取り扱いブランドの拡大や、店舗販路の拡大、EC販路の拡大に取り組んでいく。
2024年5月期の状況としては、当初の売上目標26億2100万円に対し、実績値は33億900万円と好調に推移。取り扱いブランドについても、23年5月期の9ブランドから11ブランドへ拡充した。
■ セールスマーケティング事業の基盤強化 「生協マーケットの基盤強化による収益安定化」と「店舗ルートビジネスのスケール」を進めていく。
生協マーケットは、営業支援システム(SFA)を活用して効率的な営業プロセスを確立し生産性を高める。また、商品開発力を高めシニアマーケットにおける収益基盤を強化する。店舗ルートのスケールに向けては韓国コスメと自社商品ブランド化粧品の取り扱い店舗数の拡大を図る。
■ EC事業のスケールと、海外事業への再チャレンジ 「自社で採用を強化し、育成していくことが重要」としており、Amazon、楽天市場、自社ECで事業を拡大できる人材を外部から積極的に採用。社内にEC事業支援チームを設置し、社内マーケティングチームの拡大強化を図る。
海外事業へ再チャレンジする。既に海外市場へ展開している企業・グループとのアライアンスを強化し、既存の商流を活用していく方針。既存の商流を活用し、メイド・インジャパン商品(雑貨、食品、化粧品)について海外展開を推進していく予定だ。
数値目標としては、中計最終年度となる2027年5月期に連結売上高200億円、営業利益は10億円、EBITDAは12億2000万円とした。事業セグメント別の売上高目標としては、2027年5月期のダイレクトマーケティング事業を現在の約1.5倍の54億円、セールスマーケティング事業は現在の2倍超となる146億円をめざす。