鈴鹿サーキットでのF1日本GP開催契約、延長期間が5年になった理由「環境変化が激しい世の中において、5年間が適切だと考えた」
秋に開催されるのが常だったF1日本GPは、今年から春開催となる。 開催地である鈴鹿サーキットは先日、F1日本GPの開催契約を5年間延長したことを発表。少なくとも2029年まで同サーキットでのF1日本GPが継続されることになった。 【動画】ついに開幕! F1開幕戦バーレーンGP決勝ハイライト ただ最近契約を延長したり、新規契約を交わしたりしたサーキットは、10年の長期契約を結ぶ例が多い。しかし鈴鹿の契約延長は5年。この契約期間となったのは、鈴鹿サーキット側の意向だったという。 「5年間契約を延長できたことは、率直に申し上げて嬉しいし、安心したというのが正直な気持ちです」 鈴鹿サーキットを運営するホンダモビリティランドの斎藤毅社長はそう語った。 「これまでF1をやってこられたのは、三重県や鈴鹿市の行政の皆さん、地元の皆さんの協力があってのことだと思っています。そしてファンの皆さんの支援もあって、鈴鹿サーキットを盛り上げていただきました。それが評価されたのは、すごく嬉しいです」 「契約延長を発表した直後に、ファンの皆様からポジティブなコメントをたくさんいただいたので、それは励みになっていますし、大変ありがたく思っています」 「ただ、2025年からの開催契約延長が決まりましたが、その前に今年の開催がありますので、まずはしっかりと、皆さんの期待に応えられるように、我々としても全力で準備を進めていきたいと思います」 そして5年という鈴鹿の契約延長期間について、斎藤社長は次のように理由を説明した。 「他のグランプリが、どういう考え方でFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)と話しているのかは分かりませんが、これだけ環境変化が激しい世の中において5年間の契約期間が妥当だと判断しました」 そう斎藤社長は言う。 「5年くらいが、我々が見通すことができる最適な長さではないかと考えました。5年後の状況を踏まえて改めて判断するのが適切ではないかと思い今回の交渉を進めてきた結果、最終的にF1側にも認めていただいたという形です」