「自転車」酒気帯びで町議に辞職勧告、議員続投の意向
和歌山県湯浅町議会は3日、自転車を酒気帯び運転したとする道路交通法違反容疑で県警に摘発された山本 年哲としあき 町議(51)に対する辞職勧告決議案を可決した。決議に法的拘束力はなく、山本町議は報道陣の取材に議員を続ける考えを示した。 町議会事務局などによると、山本町議は11月12日午後6時30分頃、町内で自転車に乗っていたところを警察官に止められ、呼気から基準値を超えるアルコール分が検出されたという。 山本町議は2020年11月、軽乗用車を酒気帯び運転したとして摘発され、翌月に議員辞職。22年8月の町議補選で無投票当選し、議員に返り咲いていた。 今回の摘発を受け、町議会に決議案が提出された。山本町議は退席し、松本典久議長を除く8人全員が賛成し、可決された。決議では、「極めて遺憾で、町民からの町議会への不信など、影響は計り知れない」と山本町議を批判した。 山本町議は町議会全員協議会で「町民はじめ議会の皆様に多大なご迷惑をおかけしたということに対して、誠に申し訳なく思っている」と謝罪。報道陣の取材に「(決議を) 真摯しんし に受け止めている。これからも議員として活動していきたい」と述べた。 町議会は事態を重く受け止め、飲酒運転を撲滅することを誓約する決議も可決した。 【写真】和歌山県警本部