クアルコム、業績に強気見通し-モバイル機器業界に明るさ
(ブルームバーグ): スマートフォン向けプロセッサー販売で世界最大手の米クアルコムは6日、モバイル機器業界に明るさが見えるとして、10-12月(第1四半期)売上高に強気な見通しを示した。株価は時間外取引で一時約8%上昇した。
発表資料によると、10ー12月期の売上高は105億-113億ドル(約1兆6200億-1兆7400億円)の見通し。アナリスト予想平均は105億ドルだった。一部項目を除いた1株利益は、市場予想を上回る最高3.05ドルとなる見通し。
投資家はスマートフォン市場の回復の兆しを探しており、特に中国市場の動向に注目している。クアルコム製チップは人気のスマートフォン、特にハイエンドモデルの大半で採用されているため、同社は中国市場で優位に立っている。6日示した業績見通しは、需要回復が進行中であることを示唆している。
7-9月(第4四半期)決算では、1株利益は一部項目を除いたベースで2.69ドル。売上高は19%増の102億ドル。アナリスト予想平均では、1株利益は2.56ドル、売上高は99億1000万ドルと見込まれていた。
同社は150億ドルの自社株買い戻しプログラムを承認した。これは21年10月に発表した100億ドルの計画に代わるもので、現在の買い戻しプログラムの残りは10億ドルだとした。
原題:Qualcomm Gives Rosy Outlook in Sign of Stronger Phone Demand (1) (抜粋)
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Ian King