関電が金品受領で再び会見(全文12完)「森山詣」は存じ上げない
「森山詣」と呼ばれる慣習はあったのか
NHK:NHKの【ハヤシ 03:42:12】と申します。福井県での地元での取材で出てきた事実があるかどうか、ちょっと幾つか聞きたいんですが。まず1つは、歴代の原子力事業本部長や、こういった勤められてた本部長代理、高浜原発の首長らが、お盆と年末に森山氏の自宅に訪れていく、「森山詣」と呼ばれる慣習があったというような証言があるんですけれども、事実これはあったんでしょうか。それこそ今回のヒアリングやご自身の経験からそういったことがあったのか、お2人に伺いたいんですが。 岩根:申し訳ございませんが、私は存じ上げておりません。 八木:私は原子力事業本部長、本部長代理をしておりましたけども、2006年から2010年、そのときにはございませんでした。 NHK:分かりました。もう1点は、これも地元での取材に基づいてなんですけれども、例えばおおい町での建設業者への取材なのでは、10年ほど前から、これは森山さんが相談役であったとみられる原発メンテナンス企業が関電企業の受注を多数、発注数するようになったという証言があるんですけれども、現時点でこのようなことがあったというようなことから、大飯原発であったりとか美浜原発でも同様の構図っていうのがあるというふうな形で今後、調査を進められるんでしょうか。 岩根:今回の分は当然、森山氏の関連がほかになかったかということについては他発電所あるいは原子力のみならず、他の場所でもやりたいと思ってますし、森山氏以外の同等のこういう人物の関係があったかなかったかも含めて全部調べる予定にしてございます。
なぜ恫喝するような人間が人権教育講師だったのか
NHK:最後に、今日の一連の発言を伺ってあらためてなんですけれども、森山氏というのが恫喝するような人物だったというのが共有されてるということなんですけれども、どうしてそういった人物の方、そういった方が御社の人権教育の講師を担当されてたんでしょうか。 岩根:すいません、ちょっと私も一度出ただけなんですが、そのときはまだ課長職でありましたので、なぜ来られたかということについては当時、分かりませんでしたし、それ以降、私自身は出ておりませんので、少しなぜかということについては私自身は分かりかねます。 岡田:すいません、ちょっと事務局から補足いたします。調査報告書でいいますと3ページの上のほうに記載しておりますとおり、森山氏は福井県の客員人権研究員ということもございましたので研修の講師をお願いしたという経緯はございます。ご指摘のとおり、今回判明した事態に照らしましてどうかということにつきましては、今日申し上げた、社長、会長が申し上げたような次第でございます。 NHK:会長の認識はいかがですか。 八木:はい? すいません。 NHK:会長の認識はいかがですか。 八木:私も2006年に原子力事業本部に参りましたときに、この森山氏の人権研修を実際、受講いたしました。私の認識としては、福井県の客員人権研究員というお立場でございますので、そういう意味では福井県の中でのそういうお立場でございますので、その方からご指導いただくということで、この福井県の幹部の方々も含めていろんな研修をさせていただいた記憶がございます。 NHK:ご自身の経験から、恫喝されるような人物だという認識があったということなんですが、そことの齟齬というのは感じなかったんでしょうか。 八木:人権研修においては基本的には人権全般に関するご指導をいただいたということでございます。 司会:よろしいですか。手違いでどなたか当て切れてない方。すいません。