【MotoGP】アレイシ・エスパルガロ、マレーシアGPは最悪の週末に「説明できないから、分析をしなければ……」
アプリリアのアレイシ・エスパルガロにとって、MotoGPマレーシアGPは最悪な週末となってしまった。スプリントでは12位、決勝では転倒リタイアとノーポイントに終わったのだ。 【リザルト】MotoGPマレーシアGP:決勝結果 走行初日の金曜日から、エスパルガロのレースウィークは噛み合わなかった。午前中に1回、午後に3回の転倒を喫したことで、予選Q2への直接進出を逃してしまったのだ。 土曜日になっても流れは良くならず、予選Q1は3番手と突破できず。彼自身はQ2進出を確信するほどのアタックだっただけに、ポールポジションからコンマ6秒ほど離されるという結果はショックだっただろう。 スプリントでは挽回ならず12位フィニッシュ。決勝レースでは9周目に転倒リタイアと、ノーポイントでマレーシアを去ることになった。 「忘れたい週末だよ」 そうエスパルガロは語った。 「何度も転倒してしまった。日曜日の朝にマシンを大きく変更したんだ。ウォームアップでは速かったけど、フロントに荷重がかかりすぎていて、タイヤの負担が大きすぎる感じだった」 「僕はチームに、その変更で競争力は上がったけど、多くのリスクがあると伝えたんだ。それが現実になってしまった」 転倒の理由をそう説明したエスパルガロ。インドから始まったフライアウェイラウンドについてはおおよそ満足しているようだが、今回の転倒については分析が必要だと語った。 「いずれにせよ、順位もあまり良くなかった。(チームメイトの)マーベリック・ビニャーレスと11位を争っていたんだからね。残念な週末だ」 「(フライアウェイラウンドには)満足しているよ。インドでは5番手を走っているときにエンジンが壊れて、日本では5位。タイでも同じだった。でも今週末は大失敗だった。説明のしようがないから分析しなければならない」 ここ数戦、アプリリア勢を悩ませてきた問題のひとつが熱の問題だ。タイGPでは多くのライダーがノックアウト寸前に追い込まれたこともあって、今回アプリリアのバイクにはエアダクトが登場。ウインドウ脇から取り入れた空気をタンクの上まで導き、ライダーに風を当てるというアイデアだ。 しかし、この対策はいまいちだったようで「僕たちはそれを解決できなかった」とエスパルガロは語った。 「とても大変だったけど、結局レースでは8周しか走らなかったから影響はなかったよ」 暑さはタイヤにも影響がある。他車の後ろにつくと、タイヤがオーバーヒートしてしまうのだ。 「とても暑くて、誰の後ろにもつけない。サーキットにもよるけど、セパンもその一つだった。近づけないんだ。乱気流も発生するし、タイヤの内圧が上がってしまってバイクを止められなくなってしまうんだ」
Germán Garcia Casanova