作家・汐見夏衛さんが母校・鶴丸高校で講演 生徒たちの大きな刺激に 鹿児島市
鹿児島テレビ
特攻をテーマにした小説で、2023年映画化もされた「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」の作家・汐見夏衛さんが、母校の鶴丸高校で講演を行いました。 10月25日、鹿児島市の鶴丸高校を訪れたのは、作家の汐見夏衛さんです。 「変わってないですね」 汐見さんは2005年に鶴丸高校を卒業し、特攻をテーマとした小説「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」で2016年に作家としてデビュー。 この小説は2023年、映画化もされ大ヒットを記録しました。 高校生を主人公とした恋愛小説を多く手がけているとあって、早速、大ファンだという生徒が。 「できればサインをいただきたいんですけど…勉強でつらかった時に結構刺さる場面があって、家宝にします!」 多くの生徒が25日の講演会を待ちわびていたといいます。 作家(鶴丸高卒)・汐見夏衛さん 「『あの花が咲く丘で』で初めて若い子に読んでほしい話を書いてみた。そこから自分が書くべきものは、そういうものではないかという気持ちが芽生えてきた」 講演は早々に切り上げ、後輩たちからの質疑応答に多くの時間を割いた汐見さん。 2年生の生徒 Q.「先生の小説を読んで男として人間として魅力を磨いていこうと思っている。どのようなことを意識して先生の本を読めばいいか教えてください」 汐見さん 「創作物としては好みだけど、リアルにいたらどうかは分からないということを気をつけて読んでもらえたら。今の自分の個性を大事にするのが1番大事」 1年生の生徒 Q.「高校生の私たちが、このような豊かな感受性を育てるために、ぜひしてほしいことがあったら教えてください」 汐見さん 「多分みんなが今1番人生の中で感受性がある年頃。毎日じゃなくてもいい、何か感じることを一言だけでも残しておいて、大事にとっておくと見返した時にとても面白いと思う」 第一線で活躍する先輩の話は、生徒たちにとってとても大きな刺激になったようです。 3年生の生徒 「自分だけじゃない他の誰かのために書くことで『小説家』という仕事になったという話を聞いて、自分だけじゃなく、他の誰かのためにもなるような、責任のある仕事がある人になりたい」
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