8~10月「電気・ガス料金補助」再開へ。65歳以上の無職夫婦世帯の光熱費や食費はいくらか
65歳以上・無職夫婦世帯の家計収支
ここからは、「65歳以上・無職夫婦世帯」の平均的な家計収支から、光熱費や食費が占める割合を見ていきます。 月の収入 収入:24万4580円(うち社会保障給付)21万8441円 月の支出 ・消費支出:25万959円 ・うち食料:7万2930円 ・うち住居:1万6827円 ・うち光熱・水道:2万2422円 ・うち交通・通信:3万729円 ・うち保健医療:1万6879円 ・非消費支出:3万1538円 支出合計28万2497円 月の収支:▲3万7916円 65歳以上・無職夫婦世帯における1カ月あたりの平均的な消費支出は25万959円となっており、その内水道光熱費が8.9%(約2万2335円)、食費が29.1%(約7万3029円)となっています。 食料品やエネルギーの価格が以前よりも大きく上昇しており、これらの費用が家計収支に占める割合は38%にも上ります。 老後の収支には世帯差があるので、中には物価高によって苦しい生活を強いられている世帯があるものと考えられます。
「年金世帯」や「低所得者世帯」を対象に追加給付金の支援が検討
まずは第1弾の施策として「電気・ガス料金補助」の詳細が公表されました。 平均的なエネルギー使用量の家庭では、電気代が約1400円、都市ガス代が約297円の補助を受けられることになります。 また、第2弾として「年金世帯」や「低所得者世帯」を対象に追加給付金の支援が検討されています。 追加給付金の金額や給付時期などはまだ公表されていないので、続報を待ちましょう。
参考資料
・経済産業省 資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」 ・環境省「家庭でのエネルギー消費量について」 ・統計局「家計調査報告〔 家計収支編 〕2023年(令和5年)平均結果の概要」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
加藤 聖人