太田格之進の代役でクラフト・バンブーから参戦するオリベイラが予選最速。王者獲得に向け「明日が楽しみ」/スーパー耐久第7戦富士
静岡県の富士スピードウェイで行われているENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONEの第7戦『S耐ファイナル富士』。このレースでチャンピオンが決まるST-Xクラスは、前戦に続いて33号車Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3がポールポジションを獲得した。 【写真】2024スーパー耐久第7戦富士 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3 Aドライバー予選では鈴鹿大会以来の参戦となるリー・ジェフリーが2番手タイムを記録すると、Bドライバー予選では今回IMSAテスト参加で欠席となる太田格之進の代役としてエントリーしているジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが出走。ライバルに対して0.669秒の差をつける走りで、合算でも他車を圧倒した。 スーパーGTでは長年ニッサンGT-RニスモGT3をドライブしているオリベイラだが、メルセデスAMG GT3でのレース経験もある。 「8月のGTワールドチャレンジ・アジア(岡山大会)で走っているから、これが2回目だね。だからマシンのキャラクターなどにはもう慣れている」と、今回の予選も特に違和感なくこなしている印象だ。 今回の代役参戦についても「8月のGTワールドチャレンジ・アジアもこのクラフト・バンブーで参戦したし、チームメンバーもよく知っている。カク(太田格之進)が最終戦に参加できないということで、僕に連絡がきたんだけど、もちろん快く引き受けたよ」と語った。 今シーズンの後半戦は速さと強さが増しているクラフト・バンブー・レーシング。その理由についてオリベイラはこう語る。 「チームのレベルが高く、基盤もしっかりしている。エンジニアも強力だし、レースに対して準備段階からしっかりと行っているね。何よりGTワールドチャレンジをはじめとする国際レースでの経験が豊富ということが強みだと思う」 33号車クラフト・バンブーは今季第2戦富士24時間からの参戦だが、後半戦で高得点を稼いできたこともあり、第6戦岡山を終えてランキング2位につけている。 ランキングは23号車TKRI松永建設AMG GT3が首位でリードしているが、有効ポイントを考えると僅差の状態にあるため、明日の決勝レースの結果次第では33号車クラフト・バンブーをはじめ、1号車中升 ROOKIE AMG GT3や31号車DENSO LEXUS RC F GT3にもチャンスがある状況だ。 「今回のレースは我々ドライバー、そしてチームにとって重要なレースであることは間違いない。僕たちの仕事は(Aドライバーの)ジェフリーに最高の環境を用意して、チャンピオン獲得を成し遂げること。今のところは順調にきていると思うから、明日が楽しみだ」とオリベイラ。 明日の4時間レースは目が離せない展開が待ち受けていそうだ。 [オートスポーツweb 2024年11月16日]