大手電力10社の中間決算、9社が減益 燃料費横ばいで利益膨らまず
大手電力10社の2024年9月中間決算が31日、出そろった。最終的なもうけを示す純損益は全社が黒字だったが、沖縄電力を除く9社は減益だった。前年は燃料価格が下落傾向にあり、利益が膨らんだが、今期はその影響が小さかった。 燃料価格の変動が電気料金に反映されるまでにタイムラグがある。燃料価格が下がると利益が増えるが、今年は燃料価格が横ばい傾向で、その効果が薄かった。 今年度は東北電力女川原発2号機(宮城県)が10月29日に再稼働し、中国電力島根原発2号機も12月に再稼働を予定する。火力発電の燃料費を抑える効果として、東北電は260億円、中国電は290億円を見込む。
朝日新聞社