ピエール・マエオ──蚤の市の達人になるためのオールスター・ガイド
『GQ』は世界で活躍する4人のデザイナーの、お気に入りの蚤の市巡りに同行させてもらった。今回はOfficine Généraleのピエール・マエオ。 【写真を見る】「日曜日には、楽しい光景が見られます」と語るピエール・マエオ。
いつも戻ってくるパリの蚤の市
Officine Généraleの創設者であるピエール・マエオは、35年以上前、悪名高いサン・トゥアンの蚤の市に初めて行ったときのことを鮮明に覚えている。姉の当時のボーイフレンドがヴィンテージのデニムやレザーコート、リーバイスの“ビッグ E”のジャケットを売る店を開いていたのだ。 以来、彼は東京からパサデナまで足を運ぶ蚤の市マニアになったが、いつも戻ってくるのは、東京ドーム約1.5個分の敷地に1700もの店が出る世界最大級のサン・トゥアンの蚤の市だ。マエオは主に自分の店に置く家具を見つけるために訪れ(衣料品の品揃えはアメリカや日本のほうが良いらしい)、あとは人間観察に徹する。「日曜日には、楽しい光景が見られます。エディ(・スリマン)やクリス・ヴァン・アッシュが歩いていたり、有名な俳優や歌手が通り過ぎたり。コーヒーを飲んだり、ランチをしたり、友達に会ったりもできますよ」 【サン・トゥアンの蚤の市】 場所:フランス、パリ 開催:毎週土曜、日曜、月曜 WORDS BY MAX BERLINGER PHOTOGRAPHS COURTESY OF PIERRE MAHÉO TRANSLATION BY MIWAKO OZAWA