【香港マイル】ヴォイッジバブルがマイル王に ソウルラッシュが意地の2着、ジャンタルマンタルは無念の13着
日本だけでなく、世界のホースマンが注目する冬の恒例行事となった香港国際競走。 今年は開催されたGⅠレース中、3戦で地元香港の馬が優勝を果たし、世界中に香港競馬のレベルの高さを知らしめる形になった。 【ガチ予想】2歳牝馬チャンピオン決定戦「阪神JF」をガチ予想!キャプテン渡辺の自腹で目指せ100万円!
■香港マイル(G1)
3連覇を果たした王者ゴールデンシックスティが現役を去り、レース始まって以来の大混戦とさえ称されたのが香港マイル(芝1,600m 右)。 長らくゴールデンシックスティの引き立て役となり、ビッグタイトルになかなか手が届かなかった地元香港のヴォイッジバブルが1番人気に支持されるも、日本のGⅠマイラーであるジャンタルマンタルとソウルラッシュが迫り、かなり拮抗した形に。 それだけに日本馬の勝利も大いに期待される一戦となった。 ややバラけたスタートになったが、日本馬2頭は順調なスタート。中でもジャンタルマンタルは先手を取りに行ったヴォイッジバブルに迫り、併走する形をキープ。 一方のソウルラッシュは昨年と同じように後方に付けて前にいる各馬の動きを伺う形になった。 迎えた直線。ヴォイッジバブルが逃げたビューティーエターナルを捕らえて先頭に立ち、それを捕まえようとジャンタルマンタルも追い出しを開始したが、内から来た馬たちが外へとヨレてきてしまい、これに接触するアクシデントが。 これで戦意を喪失したのか、川田将雅の追い出しもむなしく後方へと沈んでいってしまった。 ヴォイッジバブルが残り300mを過ぎたところで先頭に立ち、差を広げにかかったが… これを敢然と追い込んできたのがモレイラとソウルラッシュだった。 モレイラの右鞭が入るたびにグングンと伸びていったソウルラッシュは1頭、また1頭と先行馬を交わしていき残り50mのところでは2番手にまで上がったが、その1馬身1/4前にいたヴォイッジバブルを捕らえることはできなかった。 それまでのナンバー2の座から脱却し、マイル王へと上り詰めたヴォイッジバブルに祝福のエールが送られる一方、ソウルラッシュは2着と意地を見せたが、ジャンタルマンタルは無念の13着。 レース直後に映った川田将雅騎手の悔しそうな表情が印象に残った。 ■文/福嶌弘