【NFL】スーパーボウル中に感じていたUCL断裂の痛みの程度を明かしたチーフスGアレグレッティ
カンザスシティ・チーフスのガード(G)ニック・アレグレッティはレギュラーシーズンに79回の攻撃スナップに参加した。バックアップオフェンシブラインマン(OL)であるアレグレッティは第58回スーパーボウルでも79回のスナップに参加。アレグレッティはその大半を、UCL(内側側副靱帯/ないそくそくふくじんたい)を断裂した状態でプレーしていた。
アレグレッティが負傷したのは第2クオーター終盤。サンフランシスコ・49ersのディフェンシブエンド(DE)ニック・ボサがアレグレッティの腕をすり抜けてタックルを決めたときだった。これにより、チーフスは最も重要な舞台で3番手のラインマンに頼ることになる恐れがあった。
アレグレッティは現地16日(金)に出演した『The Jim Rome Show(ザ・ジム・ローム・ショー)』で「それまで、あんなケガをしたことはなかった」と明かし、こう続けている。「すぐに分かった。ブチッと音がしたのを感じて、解剖学についての知識は最低限ながら、自分の肘に何か異変が起こったことが分かった。自分の肘があんな風に曲がるはずないからね。幸いなことに、2ミニッツウオーニングがあったから、何秒かで集中しなおして、そこで自分の腕がまだ曲がることと、プレーを続行できることが分かった。厳しい状況だったけど、運よくまだプレーできる状態だった」
Gジョー・トゥニーがバッファロー・ビルズと対決したAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)ディビジョナルラウンドで胸筋を負傷したことを受けて、アレグレッティは先発メンバーに名を連ねることになった。
2023年レギュラーシーズンを最高の状態で終えたトゥニーは、キャリアで初めてオールプロのファーストチームに選ばれ、2年連続でプロボウルに選出されている。そんなトゥニーの欠場は、チーフスにとって残酷な打撃になる可能性があった。
しかし、5シーズンで13試合に先発出場してきたアレグレッティは、チームの難局にうまく対処し、AFCチャンピオンシップゲームの全スナップに参加したあと、スーパーボウルでもUCLの断裂を抱えながら同じように全スナップを戦い抜いている。