静岡県知事選挙 争点の一つがリニア新幹線問題 各候補者の主張は…
鈴木康友候補
鈴木康友候補 島田市 16日: 「久しぶりに来ましたよ」 立憲民主党・国民民主党が推薦する前浜松市長の鈴木康友さん。 大村さんと同じく蓬莱橋を訪れ、橋の上から大井川を望みました。 鈴木康友候補: 「水を軽視して工事を進めていい訳がない。今までちょっと議論にバラバラ感があったので、やはりステークホルダーとなる県と流域市町、JR東海、国、この4者がしっかり足並みをそろえて議論していく必要があるというふうに思います」 鈴木さんは大井川の水量を確保するための田代ダム案をはじめとした対策によって、環境保全とリニア建設の両立を図るとしています。 鈴木康友候補: 「やはり大事な水であり自然でありますから、そうしたことに対する住民の皆さんの思いはひしひしと感じますので、そこは大切にしなきゃいけないと思います」 一方で、リニアができれば、静岡県にも大きなメリットがあると訴えています。 鈴木康友候補 沼津市 9日: 「今、日本の移住先ナンバーワンはこの静岡県であります。これを加速するのが私はリニアの役割ではないかと思います。こだまもひかりもどんどん増やすことができる。三島や熱海や新富士はもう首都圏であります。リニアができると、この東部地域に絶大なる経済波及効果をもたらすと思っております」
森大介候補
共産党公認の森大介さん。 リニア建設に反対の立場です。 森大介候補 静岡市葵区 9日: 「リニア中央新幹線の建設の問題。あの貴重な南アルプスの自然を壊し、工事によりまして大井川の水が大きく減り、その流域の8市2町の62万人の命と暮らしが脅かされる。問題山積のリニア建設は今こそストップすべきではないでしょうか。これを掲げている候補は私、森大介しかありません」 また、リモート化が進んだ今、リニアは必要性が薄くなり、大量に電力を消費することから脱炭素の流れにも逆行すると主張しています。 森大介候補; 「リニアの工事については何かと静岡県が悪者扱いされているが、工事全体で言うとまだ1割とか2割の進捗率。やめるのであれば今だということも訴えていきたい」 諸派の横山正文さんは、「水問題はすでに解決している」として、即時の着工を認める考えです。 無所属の村上猛さんは、リニア新幹線事業を初期の段階から再検証すると訴えています。 無所属の浜中都己さんは、JR東海の時効制限なしでの補償などを条件に着工を認めるとしています。 静岡県知事選挙は26日投開票です。