角田裕毅「ニコと接触し数周でレースが終わったのは残念」イタリアGPは序盤のもらい事故でフロア損傷、やむなしのリタイアを回顧|F1
第16戦イタリアGP決勝は5周目の接触が要因となり、レース序盤でリタイアを決断。20台中唯一のDNFとなったビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅が、モンツァでのレースを振り返った。 【動画】「うわ~残念…」ヒュルケンベルグとの接触でマシンダメージを負った角田裕毅、イタリアGPは序盤で無念のリタイア 角田は予選Q1止まりとなり、16番手からのレーススタートとなった。序盤に一度は14番手まで順位を上げるも、エステバン・オコンに抜かれてP15に順位を落とす。その後、5/53周目のターン1で、角田の後ろから迫った16番手ニコ・ヒュルケンベルグがタイヤをロックさせ、止まりきれずに角田のマシンに衝突。 この接触により角田のマシンはフロアのダメージが大きく、やむなしのリタイアとなった。 レース後に角田は「ニコとの接触で、数周でレースが終わってしまったのは本当に残念」とコメントを発している。チーム公式メディアがその言葉を伝えた。 「今日はかなりフラストレーションが溜まっています。ニコとの接触は想定外でしたし、あのシーンではできるだけスペースを空けようとした。だけどニコがタイヤをロックさせてしまったようで、コントロールを失って僕のマシンにぶつかってきた」
「フロアのダメージが確認されたため、リタイアを選ぶしかなかった。接触後にトラック上でレースを続けようとしましたが、マシンが滑って全然コントロールできない状況でした」 モンツァでのレースは、2021年はブレーキトラブルでDNSとレーススタートすることができなかった。2022年は14位フィニッシュだったものの、2023年はフォーメーションラップ中にエンジントラブルが発生し、グリッドに着けずレース終了。2024年は5周目で接触し、もらい事故のような形で序盤リタイアを決断するなど、イタリアGPとの巡り合わせは良くない状況となっている。角田は「去年も良くない形で(モンツァでは)終えているんですよね」と、昨季の苦い思い出に触れながら語っている。 次戦は欧州最終ラウンドとなる第17戦アゼルバイジャンGP、そして連戦で第18戦シンガポールGPに挑む。角田はこの後の2戦での巻き返しに意欲を示した。 「次はバクー、そしてその次がシンガポールになります。そこではクルマがきっと機能するはずだと思っていますし、良い週末になることを願っています」