（上段左から）ソフトバンク・小久保監督、日本ハム・新庄監督。（下段左から）巨人・阿部監督、DeNA・三浦監督

　日本シリーズ進出を懸けた「2024　JERAクライマックスシリーズ（CS）　セ」と「2024　パーソルクライマックスシリーズ　パ」のファイナルステージ（S）が16日に開幕する。 【写真あり】自身初のCS勝利へ意気込む巨人・戸郷 　セは4年ぶりリーグ優勝の巨人が、3位から勝ち上がったDeNAと東京ドームで対戦する。王者・巨人の初戦のマウンドを任されたのは今季12勝8敗、防御率1.95の成績でチームを優勝に導いた24歳・戸郷。今季のDeNA戦成績は1勝2敗ながら防御率は1.54という数字を残している。DeNAの先発はケイ。シーズン成績は6勝9敗、防御率3.42で巨人戦は8試合に登板し1勝5敗と苦戦したが、勝負の一戦でシーズンのリベンジを果たせるか注目が集まる。なお、巨人の主砲・岡本和真は今季12打数5安打、2本塁打とケイに対して好成績を残しているが、どうか。DeNAはCSファーストステージで昨季日本一で2位の阪神に3―1、10―3と好調な打線が爆発し連勝。巨人のアドバンテージ1勝をはねのけ下克上シリーズ進出を狙う。 　パは4年ぶりにリーグ制覇を成し遂げたソフトバンクが2位の日本ハムと対戦する。先発はソフトバンクが今季14勝7敗、防御率2.36の有原、日本ハムはファーストステージで“温存”した今季14勝5敗、防御率2.65の伊藤。最多勝のタイトルを分け合ったエース右腕対決となる。有原は今季の日本ハム戦で5試合に登板し0勝2敗、防御率4・11とカード別で最も成績が悪い。昨季は登板がなく、パで白星を挙げていない唯一の球団。CS自体はは通算4試合で3勝1敗と経験は上。一方の伊藤は、今季対ソフトバンクは4勝1敗、防御率2・63。特に敵地では2勝0敗、防御率1・57と数字が上がる。09年セ・リーグCSファーストS第2戦の中日・吉見、ヤクルト・館山以来、史上2度目となる同一リーグ最多勝投手のポストシーズンの投げ合いに注目だ。 　▽CSファイナルS開催要項 　（1）試合方法　シーズン1位球団とファーストS勝者の6試合制。1位球団に1勝のアドバンテージを与え、アドバンテージを含め先に4勝したチームを勝者とする。全試合を1位球団のホームで実施。 　（2）延長戦　延長回は12回までで、12回を終わって同点の場合は引き分けとし再試合は行わない。引き分けを除いた勝ち数が同じ場合は1位球団が勝者となる。 　（3）日程　悪天候などで日本シリーズの3日前（23日）までに日程を消化できなかった場合、その時点で勝ち数の多いチームが勝者。引き分けを除いた勝ち数が同じ場合は1位球団が勝者で、ダブルヘッダーは行わない。 　（4）コールドゲーム　ステージ勝ち上がりが決定した時点でコールドゲームとなる。後攻チームが勝ち上がりに王手をかけ、12回表の先攻チームの攻撃終了後に同点の場合、裏は行わない。また、12回裏攻撃中に後攻チームが同点に追いついた場合もその時点でコールド。 　（5）予告先発　両リーグで全試合実施。 　（6）審判　6人制。 　（7）表彰　セは優勝チームにトロフィーを授与。優勝チームから最優秀選手1人を選びNPBおよび大会冠協賛社「JERA」からそれぞれ100万円。パは優勝チームに優勝旗を授与し、最優秀選手にNPBから100万円。また、投票で決められる「パーソル賞」受賞者に「パーソルホールディングス」から100万円が贈られる。