(写真: ファミ通.com)

※本記事は、2023年1月3日にアップした記事を再編集したものです。 親と子の2世代にわたるストーリー 【記事の画像(10枚)を見る】 　いまから17年前の2008年（平成20年）1月3日は、ニンテンドーDS用ソフト『ルーンファクトリー2』が発売された日。 　『ルーンファクトリー2』は、マーベラスインタラクティブ（当時）から発売されたシミュレーション・アクションRPG。もともと初代『ルーンファクトリー』は『牧場物語』のシリーズ10年の節目で作られた“新牧場物語”の副題が付いた周年記念タイトルだったのだが、好評を博してシリーズ化が決定。第2弾タイトルとして発売されたのが本作『ルーンファクトリー2』となっている。 　初代作品にあった“新牧場物語”の副題は取り払われ、晴れて一本立ち。牧場生活を送りながらも同時にダンジョン探索などのファンタジーRPG的な冒険をこなすといった、ならではの要素も一層パワーアップした感がある。そういう意味では『ルーンファクトリー』シリーズは本作から本格始動したと言ってもいいかもしれない。 　ユニークだったのは、本編ストーリーが2部構成になっていること。第1部では記憶を失った青年カイルを主人公として操っていくことになり、牧場を経営する中で恋愛をして結婚。子をなすまでが描かれる。ヒロイン候補のキャラクターたちは誰もが魅力的だったので、恋人選びで大いに悩まされた。 　第2部では、なんと7年後の世界で主人公がカイルの子ども（アルス、またはアリア）にチェンジ。それだけでもなかなかに感動的かつ衝撃的な出来事ではあるのだが、カイルが記憶を取り戻して旅に出て、行方不明になってしまうのだから開いた口が塞がらない。幸せな家庭になると思いきや、まさかの展開に「えぇ……？」と若干困惑した人も多かったのではないだろうか。まあ、悲しい結末になるわけではないからいいのだが。 　2部構成の物語と同じくらい印象に残っている要素として“学校”の存在が挙げられる。第1部では生まれてくる子どものためにカイルが学校を建設することが大きな目的のひとつとなっており、第2部では完成した学校にアルス、またはアリアが通うことになるのだから感慨深いものがある。 　ヒロイン候補のひとりであるマナが第2部では学校教師になっている点も、時の流れを感じさせる仕掛けとして非常によかった。装備品や料理のレシピといったものを授業として学ぶなど、冒険に役立つ知識を学校で身に付けるところも妙に納得感があった。 　Wi-Fi機能を使って友だちとアイテム交換をしたり、飼育するモンスターどうしを触れ合わせたりすることもできた。最大4人で“ルーンファクトリーすごろく”をプレイできるなんていうおまけがあったのは、当時ならではの要素と言える。 　『ルーンファクトリー』シリーズの最新作は、2025年春発売予定の『龍の国 ルーンファクトリー』。男性主人公は流浪の狩人スバル、女性主人公は流離の巫女カグヤ。ふたりは、舞を通じて世界を救う“大地の舞手”という役目を担うようだ。続報を楽しみに待とう。