【山口県高校野球】決勝は高川学園-下関国際 秋季県高校野球
秋季中国地区高校野球大会の県予選を兼ねた硬式の県スポーツ大会高校野球(県高野連など主催)は29日、下関市のオーヴィジョンスタジアム下関で準決勝があり、高川学園が6―4で宇部商に、下関国際が10―0で西京に勝利し、決勝進出を決めた。 高川学園は三回に7番木下の適時打などで3点を入れると、五回に9番衛藤の2点適時三塁打でリードを広げた。投手陣は制球が不安定ながらも崩れることなく、七回は無死満塁を無失点で切り抜けるなど踏ん張った。 下関国際は適時打や敵失も絡むなどして得点を刻み、西京にコールド勝ちした。3番向井が2打点を挙げるなど活躍。先発宮本は散発3安打に封じ、西京に本塁を踏ませなかった。 決勝は10月1日午後0時半から、3位決定戦は同日午前10時から同球場で行われる。 ▽準決勝 高川学園 003020010―6 000102001―4 宇 部 商 【高】木下、松本、木下―遠矢【宇】藤田、薬師寺―森岡▽三塁打 若藤、衛藤(高) 下関国際 100 123 3―10 000 000 0― 0 西 京 (七回コールド) 【下】宮本―田中【西】杉岡、池田、細田―末次▽二塁打 上野、向井2(下) 下関国際 投手陣が奮闘 下関国際はエース抜きの投手陣が奮闘している。準決勝は先発宮本が快投し、中国大会への出場権を獲得。選手層の厚さを見せつけた。 宮本は直球とカーブなどの変化球で緩急をつけて西京打線を打たせて取った。奪三振ゼロながら無死四球と安定感のある投球で散発3安打に封じ、三塁すら踏ませずピンチらしいピンチもなかった。 夏の県大会では2年生エース伊東に頼った経験を踏まえ、今大会はここまで4試合を宮本、升本、高園が登板し、投手力の底上げを図っている下関国際。状態は好調という伊東に投げさせることなく順調に勝ち上がってきた。 宮本は「ストライク先行でイメージ通りの投球ができた。投手陣がチームを勝たせる気持ちで投げている。もう1回勝って優勝したい」と話した。