女優・安井牧子が色テーマに一人芝居 今年は「早苗色」
女優・安井牧子が色テーマに一人芝居 今年は「早苗色」 THE PAGE大阪
ABCラジオ「とことん全力投球!!妹尾和夫です」などで知られるタレントで劇団パロディフライの女優、安井牧子(52)が作・演出・出演を1人でこなす「安井牧子一人芝居 IRODORI」が20・21両日、大阪市福島区のABCホールで行われる。今回の舞台では「早苗色」をテーマに様々な展開の芝居が繰り広げられるという。
毎年「色」をテーマに一人芝居
毎年「色」をテーマにして行われる安井牧子の一人芝居。これまでに「浅葱色」「ツツジ色」「瑠璃色」「薄紅色」を掲げ、様々な芝居を展開してきたが、これは「色を重ねていく」という意味合いがあるとか。 5回目となる今回は「早苗色」をテーマに、オムニバス3本形式の芝居を展開。3本とも、いろんな人間模様や生活感などを出しながら、それぞれ違った形で「早苗」という色合いがにじみ出る演技が見られそうだ。
公演迫るも試行錯誤で稽古重ねる日々
公演まで1週間を切っているが、大阪市北区にある劇団パロディフライの稽古場では、連日、安井を中心に劇団の仲間が試行錯誤を繰り返しながら演出を練っている。通し稽古をしながら、黒子役を買って出た劇団員らが衣装を置く位置や「エンディングテーマの曲はどれにする?」と多数決で決める光景なども見られた。 安井は「1人でやるということは、浮かぶものは勝手に主人公が動いてひらめきはいっぱいあるのですが、筋を通すのが生みの苦しみですね。1人芝居ですが、黒子さんが影となり日なたとなってくれてこそ3本やれます。こうやって最後までつめてて、皆さんにご迷惑かけますが、良い物を作っていければと思います」と意気込みを見せている。
妹尾和夫「作っていきなりセリフにするのは驚き」
稽古の様子を見に来ていた同劇団主宰で俳優の妹尾和夫(64)は「普通1人芝居というと、作家の本を覚えて演じるスタイルが多いんです。けど、今回は自分の作ったものをいきなりセリフにして1時間半めいいっぱいやるので、これは驚きですね。見ごたえあります」などと話していた。 公演は20日が午後6時、21日が午後2時から行われる。チケットは前売り券が4500円、当日券は5000円。問い合わせは同劇団(06・6359・7049)または同劇団の公式サイトまで。 ■安井牧子(やすい・まきこ)。兵庫県宝塚市出身。短大卒業後、製薬会社のOLをしていたが、1985年にABC朝日放送ラジオ「おはようパーソナリティ道上洋三です」のアシスタントに1570人の応募の中から合格。その後MBS毎日放送「痛快!明石家電視台」や辛坊治郎さんがキャスターを務めていた読売テレビ「ニューススクランブル」のアシスタントを務め、97年から劇団パロディフライの女優となる。現在はABC朝日放送ラジオ「とことん全力投球!!妹尾和夫です」などに出演中。