第40回正論大賞に宮家邦彦氏、新風賞に小泉悠氏
自由と民主主義のために闘う「正論路線」を発展させた言論活動に対して贈られるフジサンケイグループの第40回正論大賞に、キヤノングローバル戦略研究所理事・特別顧問の宮家邦彦氏(71)が決まった。新進気鋭の言論人に贈られる第25回正論新風賞には、東京大学先端科学技術研究センター准教授の小泉悠氏(42)が選ばれた。 宮家氏は、元外交官としての豊富な経験と知識を生かし、国際情勢や外交・安全保障政策について、鋭い洞察力が光る著書、論文を執筆。内閣官房参与として、政府へ外交上の助言を行った。日本の国益と世界の安定を追求してきた主張は、世論形成にも影響を与えており、正論大賞にふさわしいと評価された。 小泉氏の専門分野は、ロシア、旧ソ連諸国の軍事、安全保障政策。ロシアによるウクライナ侵略では、伝統的な地域研究の手法に加え、人工衛星の画像分析やビッグデータ解析などの新しい研究手法も活用し、新風賞にふさわしいと評価された。両氏ともに産経新聞「正論」執筆メンバー。 正論大賞の正賞はブロンズ彫刻「飛翔」(御正進氏制作)で、副賞は賞金100万円。新風賞は同「ソナチネ」(小堤良一氏制作)で、副賞は賞金50万円。贈呈式は来年2月27日、都内で行われる。