学費を賄うために「奨学金」が不可欠です…。実際に利用している家庭は多いのでしょうか?
奨学金の種類と申請方法
日本学生支援機構の奨学金は、貸与型と返済の必要がない給付型に分かれ、一般的に利用が多いのは貸与型です。日本学生支援機構によれば、貸与型には無利子で借りる第一種奨学金、有利子で借りる第二種奨学金があり、利用するにはそれぞれ世帯収入などにおいてさまざまな条件があります。 各大学が独自に設けている奨学金においては、学業成績や家計状況などによって選考されるケースが多いでしょう。また、財団法人や企業が提供する民間の奨学金では、特定の分野や地域に特化していることが多いという特徴があります。 奨学金を申請するためには、各奨学金の募集要項を確認し、必要な書類をそろえ、条件を満たしているか確認しましょう。 申請手続きは各奨学金によって異なりますが、オンライン上での申請もできるようになっています。申請書類を提出した後、面接や試験を経て選考が行われ、選考結果は交付される「採用候補者決定通知」や「選考結果通知」、またはオンライン上で確認可能です。 また、奨学金を受け取るためには、一定以上の学業成績を維持することが必要なケースもあります。各奨学金によって基準が異なるため、申し込む前によく確認する必要があるでしょう。 提出書類を確実にそろえ、申請期限を厳守することも大切です。締め切りを過ぎると申請自体が無効となる可能性があるため、必要書類については早めに準備しましょう。
奨学金の利用は増加傾向にあり、大学学部(昼間部)では55%の学生が利用している
何らかの形で奨学金を利用する学生の割合は増加傾向にあり、例えば大学学部(昼間部)では55%の学生が奨学金を受給しているなど、高い水準にあります。この数字は、多くの家庭にとって学費が負担になっていることを示しているといえるでしょう。 奨学金は、経済的な理由で進学を諦めざるを得ない学生を支援するという点で重要な制度です。近年では、返済の必要がない給付型奨学金の拡充により、より多くの学生が経済的な不安を抱えることなく、学業に専念できる環境も整いつつあるといえます。 一方で、貸与型奨学金の返済問題など、課題も存在します。課題に対処しつつ、より多くの学生が教育を平等に受けられる環境を整備していくことが、今後の日本の教育システムにとって重要な課題となるでしょう。 出典 独立行政法人日本学生支援機構 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部