樹木を枯死させるクビアカツヤカミキリ 和歌山県内の半数自治体で被害確認
ウメやモモ、サクラなどの樹木を枯死させる特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」について、和歌山県は11日、新たに美浜町で被害を確認したと発表した。被害が確認されたのは、県内で半数の自治体に当たる15市町となった。 県によると、10日に町職員らが定点調査を行ったところ、街路樹のサクラで、植物片とふんが混ざった「フラス」と呼ばれる痕跡を確認。分析した結果、被害が確定したという。県や町は19日、被害の確認地点から半径1キロにあるウメやモモ、サクラなどを対象に被害がないかを調べる。 クビアカツヤカミキリは成虫で体長3~4センチ。樹木の幹や樹皮の割れ目に産卵し、孵化(ふか)した幼虫が内部を食い荒らし、樹木を枯死させる。県内では令和元年11月にかつらぎ町のモモ農園で初めて被害が確認されて以降、被害が広がっている。