ダイキン工業が検証したエアコンの「正しい節電」方法4選|電気代はいくら安くなる?
エアコンをつけていても暑い…節電効果が高いのは、風量を強くする>設定温度を下げる
「冷房をつけていても暑い…」そんな時すぐに設定温度を下げていませんか? 次に検証したのは 、温度設定を1℃下げるのと、風量設定を「強」にするのとでは、どちらが節電効果が高いのか?という問い。 結果、風量「強」にしたほうが消費電力量が約半分になることがわかりました。 風量を強にすると吹き出し口からの風が強まり、電力を多く使用しているように感じますが、意外にも設定温度を下げるための消費電力からすればわずかなのだそう。 今後暑さを感じたら、風量を強めて体感温度を下げる工夫をしてみましょう。 風量を強にしても暑い場合は室内の湿度にも要注意。湿度計などツールで見える化するのもオススメです。 ▼詳しくはこちら
風向きは「水平」が◎、「ななめ下」はNG!
続いてはエアコン冷房の風向設定について。空気を循環させる=風向きは「ななめ下」、と誤解している人も多いようですが、より節電になる風向きは「水平」です。 実証実験では、ななめ下と比べると消費電力量が約3割少なく、1カ月換算だと約930円電気代が安くなる、というデータに。 これには空気の特性が関連しています。 冷たい空気は床付近にたまりやすい性質があり、風向きをななめ下にすると足元に冷気が滞留してしまうそう。 部屋全体を効率的に冷やすためにも風向きは水平、と覚えておくと◎。
エアコンをつける前に新習慣「換気」をプラスして!
エアコンの操作以外でも節電につながる工夫があります。それは帰宅したらまず部屋の換気をすること。 真夏に外出から帰宅すると暑さのあまりすぐにエアコンをつけたくなりますが、まずは窓を開けて、温度の高い空気を外に逃しましょう。 部屋に熱気がこもった状態でエアコンをつけると、その熱を冷やすためにエアコンがフル稼働となり、電気代がかさむ要因に。吹き出し口に結露が発生するリスクもあります。 この夏は「エアコン前にまず換気」を習慣にプラス! 窓は1カ所だけでなく、部屋の対角線上にある2カ所を開けるとより効果的。風の通り道を意識してみてください。 通り道でもう1点重要なのは、室外機。空気の通り道を邪魔しないよう、カバーをかけたり周辺に物を置かないように注意してください。 エアコンは操作がシンプルなだけに正しい取り扱い方を意識する機会がなく、思い込みや古くからの習慣で判断しがち。今後迷った場合は、以下のポイントを意識するのがオススメです。 エアコン節電方法のポイントまとめ エアコンの仕組み※・空気の特性を知る風の通り道を意識する涼しさの鍵となるのは体感温度 ※エアコンの仕組みについてより詳しく知りたい方はこちらから。 今のうちから正しい知識を蓄え、今年の酷暑を賢く乗り切りましょう! Image / Source: ダイキン工業(1, 2, 3), Lawrence Berkeley National Laboratory
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