『グラップラー刃牙』初の舞台化 “マッスルスーツ”なしで原作を完全再現
実写化不可能といわれていたシリーズ累計発行部数1億部を突破する人気格闘マンガ『グラップラー刃牙』が初めて舞台化されることが7日に発表されました。 【画像】『刃牙』30周年記念展覧会の見どころ 『グラップラー刃牙』は、『週刊少年チャンピオン』に連載され、テレビアニメ化されている人気格闘技マンガ。主人公の範馬刃牙が地上最強といわれる父・範馬勇次郎を超えるために、様々なキャラクターに格闘を挑み続ける物語です。 舞台のタイトルは『刃牙 THE GRAPPLER STAGE ー地下闘技場編ー』。原作の世界観を完全再現するために、アクロバットを取り入れた本格的なアクション演出やマンガからそのまま出てきたようなキャラクターの姿をキャストの生身の体で表現していくということです。
主人公の範馬刃牙役には、舞台『鬼滅の刃』嘴平伊之助役など2.5次元舞台で活躍する俳優の佐藤祐吾さん(29)。
規格外の身体能力と才能を持ち、“空手界の最終兵器”の異名をもつ愚地克巳役には日向野祥さん(33)。
15歳にして花山組2代目を襲名し、常人離れの握力を誇る花山薫役には桜庭大翔さん(28)。
さらに、格闘技界からも出演が決定。加納秀明役には『K-1 WORLD MAX』で3度王者に輝いた小比類巻貴之さん(46)や、シベリアトラを素手で倒したこともある空手家・愚地独歩役は元・キックボクサーの武田幸三さん(51)が演じます。そして主人公・範馬刃牙の父親で、素手のみで軍隊をせん滅するほどの戦闘力を誇る“地上最強の生物”と恐れられている範馬勇次郎役には、元大相撲力士で現在は俳優として活動している両國宏さん(53)が出演します。 主演の佐藤さんは、範馬刃牙役が決まった時の心境について「“マッスルスーツじゃないのか!”ということでした。体作りのプレッシャーに関しては、この舞台に携わる全員が思ったことでしょう」と、格闘家の強じんな筋肉を生身で表現するという演出に驚いたそうで、「本番を迎えるその日まで、肉体と精神をどこまで追い込めるのかが作品のクオリティに直結する鍵だと思っています」と意気込みを明かしています。 舞台は12月4日から5日間、新宿 FACEにて上演される予定です。