大躍進の極右政党が1位も 不透明な仏投票制度の最終結果
エナン・ボーモン、フランス、7月1日 (AP) ― フランス議会下院選挙は6月30日、1回目の投票が行われ、世論調査機関の予測では、極右政党国民集会が躍進し1位となり、第2ラウンドでの政権樹立に近づき、中道派のマクロン大統領に大打撃を与えた。 30日の1回目の投票では、国民集会が推定で3分の1の票を獲得。中道左派、緑の党、左派強硬派を含む「新人民戦線連合」が2位となり、マクロン大統領の中道連合は3位に留まる見込みだ。 フランスの世論調査機関は、国民集会とその同盟勢力が、1回目の国民投票の約3分の1を獲得したと予測しており、マクロン大統領は、有権者が次の7月7日の2回目の投票で、極右勢力のシナリオを阻止するために団結しなければ、フランスは第2次世界大戦以来初の極右政権が誕生することになると警告。 フランスの有権者は、7日に行われる議会選挙の決選投票で、決定的な選択を迫られる。 世論調査機関の予測では、極右の国民集会が下院で初めて過半数を獲得する可能性が高いとされているが、複雑な投票制度の中で結果は不透明なままだ。 (日本語翻訳・編集 アフロ)