【MLB】批判殺到の新ルール「ゴールデン・アットバット」 現時点では採用の予定なし コミッショナーが言及
好きな打者を試合中に1度だけ、好きな場面で打席に立たせることができる新ルール「ゴールデン・アットバット」について、そうしたアイデアが議論されていることが明るみに出ると、各方面から批判が殺到した。これを受け、MLB機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは日本時間12月6日に「YESネットワーク」のインタビューを受けた際、「実際に採用されるまでには非常に長い道のりがある」とコメント。現時点ではこの新ルールを採用する予定がないことを明らかにした。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ マンフレッド・コミッショナーは「こうしたルール変更を懸念する人々に対して、私はいくつかの指摘をしたいと思います」と切り出し、「まず第一に、私はこうしたルール変更について数年前、公に発言したことがあり、その時点では特に賛成していたわけではなく、現在でもその考えは変わっていません」とコメント。「また、さらに重要なのは、こうしたルール変更が議論の段階からメジャーリーグの試合で実際に採用されるまでには非常に長い道のりがあるということです。もしこのルール変更が気に入らないのであれば、現時点ではそんなに心配する必要はありません」と批判殺到の新ルール採用に向けた具体的な動きが進んでいることを否定した。 マンフレッド・コミッショナーはイタリア系アメリカ人野球連盟の年次祝賀会で表彰を受けた際のインタビューにおいて、「ゴールデン・アットバット」について「極めて初期段階の話し合いが行われただけであり、オーナー会議全体で議論したわけではありません」と明言。ワールドシリーズ前のポッドキャスト番組のなかで、マンフレッド・コミッショナーが「オーナー会議で少しだけ話題になりました」と発言したため、今回のような騒動に発展したが、正式な議題として取り上げられたわけではなかったようだ。 マンフレッド・コミッショナーによると、オーナー会議では球界をよりよくするため、さらに発展させるために何をすべきかということが絶えず議論されているという。そうしたなかで、アイデアの1つとして「ゴールデン・アットバット」が話題になったということだろう。あくまでも多数あるアイデアのうちの1つに過ぎず、採用に向けた具体的な動きが進んでいるわけではないようだ。