富山県高岡市伏木で大雨に備え排水ポンプ設置 7月予定を前倒し
富山県高岡市は大雨に備え、能登半島地震で大きな被害を受けた伏木地区に排水ポンプを設置した。伏木港湾合同庁舎(伏木錦町)近くの排水路で、当初は7月を予定していたが、24日にかけて警報級の大雨が降る恐れがあるため、前倒しした。作業最終日の22日はポンプの試運転を行い、約1トンの大型の土のうを積んだ。 伏木地区は地震の液状化被害で、一部の排水路が地盤沈下し、雨水が流れにくい状態になっている。5月下旬の大雨では、道路の冠水や、側溝から水があふれ出るケースが見られた。 伏木港湾合同庁舎近くの排水路は、伏木地区の雨水が集約され、小矢部川につながる場所。ポンプ2基を設置し、1分間に計8トン分を同川に排出できるようにした。土のうは同川からの逆流を防ぐため配置した。 ポンプは現在、雨量に合わせて手動で稼働する仕組みで、7月5日には水位によって自動排水できるようにし、当面の間設置する。 市伏木コミュニティセンターには小型の土のう200袋を配備した。ポンプの試運転現場を視察した角田悠紀市長は「広範囲での水害を防ぐため、できる限りのことをしていく」と話した。