【飯塚事件】「真実解明をちゃんとしろ」元死刑囚の遺族らが即時抗告 2度目の再審請求の棄却受け
32年前、女の子2人が殺害された「飯塚事件」について、元死刑囚の遺族らが求めていた裁判のやり直しについてです。遺族らは、10日、請求を退けた福岡地裁の決定を不服として、福岡高裁に「即時抗告」しました。 【写真で見る】今月5日、再審請求の様子
飯塚事件は1992年、福岡県飯塚市で登校中に行方不明となった小学1年の女の子2人が殺害され、翌日、遺体で見つかったものです。 殺人などの罪で有罪が確定した久間三千年元死刑囚は2008年に死刑が執行されました。
元死刑囚の遺族らは2009年以降、裁判をやり直すよう2度にわたって再審請求を実施。 女の子を最後に目撃したとされる女性が証言を覆したことなどを新証拠として提出していましたが、福岡地裁は今月5日、これらの新証拠について「信用できない」「いずれも無罪を言い渡すべきことが明らかな証拠とは認められない」などとして2度目の再審請求を棄却しました。 これに対し弁護側は、10日午後4時すぎ、福岡高裁に即時抗告しました。 飯塚事件弁護団・岩田務弁護士「(福岡地裁の)判断がまったくの誤りであると思い即時抗告しました」「裁判所の使命である真実解明をちゃんとしろというのが今度の再審申し立ての一番の骨子」 今後は福岡高裁が、今回の福岡地裁の決定について判断することになります。