ハーレーダビッドソンとMotoGPがコラボレーション! キング・オブ・ザ・バガーズ併催に期待高まる? 詳細は今後
MotoGPは先日、アメリカの著名バイクブランドであるハーレーダビッドソンとのコラボレーションを発表した。 なお今回MotoGPとハーレーダビッドソンが結んだパートナーシップでは、アメリカで人気を博しているレースであるキング・オブ・ザ・バガーズ(ハーレーとインディアンのバガースタイルマシンによるレース)が併催されるのかといった点は、まだ明らかにされていない。 MotoGPを運営するドルナ・スポーツのカルメロ・エスペレータCEOは、詳細についてはまだ話し合っているところだと語った。 「ハーレーダビッドソンは歴史ある名前だ。だからこそ、我々はハーレーと新たなコラボレーションを始めることができ、非常に嬉しく思っている」 「我々は詳細についてはまだ話し合いを行なっており、そのためコラボレーションがどういったものになるかはまだ正確には決まっていない。ハーレー・ダビッドソンはアメリカ市場における非常に重要な存在で、我々にとっても(アメリカは)重要なマーケットだ。今日は我々にとって重要な1日となっている」 2020年にハーレーダビッドソンのCEOとなったヨッヘン・ツァイツは、コラボレーション発表の際に次のようにその意義を語った。 「我々は何かユニークなものをつくり、自分たちのツーリングバイクによるレースを始めたいと思っていた」 「だからこそ、ドルナと共に可能性を探っていきたいんだ。我々は共に大きなブランドだし、この事にはとても満足している。様々な憶測が飛び交うだろうことは承知しているが、それは決して悪いことではない」 「ふたつのグローバルブランドが協力するのは自然なステップだ。それがどんなものになるかは、今のところは正確にはお話できない。だが当然、バイクがいつかレーストラックに登ることは明らかだ。それを実現するために努力していくつもりだ」 なおハーレーダビッドソンは以前、ロードレース世界選手権に参戦していた歴史がある。1970年代に参戦し、イタリア人ライダーのウォルター・ヴィラが、1974~1976年に空冷2ストロークのRR-250を駆り250ccクラスを制覇している。また1976年には350ccクラスでもタイトルを獲得した。 ツァイツCEOはハーレーがレースファンへのアピールを行なうことは、会社として重要だと考えている。 「ハーレーのコミュニティには、我々が十分に開拓できていないレース愛好家もたくさんいるんだ」 「だからこれは新たな道を探していくチャンスになる。我々はタイ、日本そしてここバルセロナでバイクを披露してきたが、レースで見られるのはアメリカだけだ。しかし我々の行く先々で、そういったバイクへの高い興味が寄せられている」 またドルナにとっても重視するアメリカ市場において、ハーレーの存在はプラスに働くだろう。エスペレータCEOは、こう続けた。 「今が出発点だ。彼らには素晴らしいコミュニティがあり、我々のことを助けてくれる。ハーレーはアメリカで我々の助けになってくれるだろうし、MotoGPは彼らのことをグローバルな世界で助けることができる。我々はヨーロッパで大きな存在感を示し、さらにアジアや日本へも進出している」 「それは彼らにとっては興味深いマーケットだ。ハーレーが将来的にレースへの投資を増やしたいと考えていることを、我々は非常に嬉しく思っている」 なおMotoGPアメリカズGPではキング・オブ・ザ・バガーズがサポートレースとして行なわれていたが、それらのレースはMotoAmericaによって主催されているという形だった。
Gerald Dirnbeck