総勢80名が参加、1回目のワークショップ開催:経産省「Web3.0・ブロックチェーンを活用したデジタル公共財等構築実証事業」
Web3の社会実装/社会受容を加速させる実証事業に取り組む6つの事業者と、それをサポートするさまざまな有識者、総勢約80名が参加したワークショップが8月20日に開催された。 経済産業省「Web3.0・ブロックチェーンを活用したデジタル公共財等構築実証事業」は、「産業及び社会における課題の解決等に資する公共性の高いユースケーステーマを設定し、各業界もしくは業界横断のWeb3.0・ブロックチェーンを活用したデジタル公共財等の構築に係る実証を支援する」もの。 ワークショップには、提案が採択された6つの事業者と、バージニア工科大学、ジョージタウン大学で研究教授を務める松尾真一郎氏、千葉工業大学学長の伊藤穰一氏、イーサリアム・ファウンデーション エグゼクティブ・ディレクターの宮口あや氏、スターテイル・ラボCEOの渡辺創太氏をはじめ、Web3/ブロックチェーンに関わる有識者など、総勢約80名が参加。各事業者ごとに6つのテーブルに分かれ、さらに有識者がそれぞれ得意とするテーマに合わせて席に加わった。 ワークショップは、企画運営を受託したN.Avenue/CoinDesk Japan 代表取締役CEOの神本侑季の概要説明からスタート。続いて、経済産業省 イノベーション・環境局 イノベーション政策課 フロンティア推進室長の吉田修一郎氏が開催の挨拶を述べた。なお、イノベーション・環境局は、イノベーション、GX(グリーントランスフォーメーション)の推進に向け、7月1日に新たに誕生した組織だ。 ワークショップは、以下のスケジュールで進められた。 1-イントロダクション2-実証事業者 プレゼンテーション ・プレゼンテーション ・有識者コメント3-グループディスカッション ・グループディスカッション ・グループディスカッション発表&有識者ラップアップ4-エンディング 実証事業者 プレゼンテーションは前後半に分け、3事業者のプレゼンテーションを行った後、それに対して有識者がコメント。それを2回繰り返した。 グループディスカッションでは、事業者と各テーマを得意とする有識者が1つのテーブルを囲んで議論した。Web3の社会実装/社会受容という同じ、大きなテーマに取り組む者同士、真摯に、かつポジティブな議論が繰り広げられた。 プレゼンテーションの内容や有識者のコメント、グループディスカッションの内容などは、進行中の実証事業のため、紹介することはできないが、ワークショップ後に、松尾真一郎氏は以下のようにXに投稿している。 ということで、やるべきこと、社会受容のためにできることはたくさんあり、この機会は非常に大事な機会だと思います。引き続き、頭でっかちでない社会受容がどうあるべきか、一緒に考えます。 https://t.co/nYZ0Jta4Ee ― Shin'ichiro Matsuo (@ShaneMatsuo) August 21, 2024 ということで、やるべきこと、社会受容のためにできることはたくさんあり、この機会は非常に大事な機会だと思います。引き続き、頭でっかちでない社会受容がどうあるべきか、一緒に考えます。 アドバイザリーボードメンバーとして、会でのコメント、最後の挨拶をしました。社会受容への貢献が多大な税金を使った事業に求めらます。個人的な経験で、この分野の方から受け取るメールに電子署名がついているケースが皆無で悲しいのですが、自ら使わない技術の実装も受容もないという話をしました。 ワークショップは、今回の「実証計画の共有・議論」に続き、11月頃には「途中経過の共有・議論」、3月頃には「成果と課題の共有・議論」の合計3回が想定されている。 実証実験のテーマと採択された事業者は以下のとおり。 テーマ テーマタイトル 事業者名 ①-1 現物資産や無形資産のデジタル化市場(発行・流通市場)構築(ガイドライン) 一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会 ①-2 現物資産や無形資産のデジタル化市場(発行・流通市場)構築(実証事業) 株式会社リーフ・パブリケーションズ ①-2 現物資産や無形資産のデジタル化市場(発行・流通市場)構築(実証事業) 株式会社NTT Digital ③ スポーツ業界における肖像権等の権利管理システム・ルール策定 楽天グループ株式会社 ④ コンテンツIP保護のためのガイドライン策定 PwCコンサルティング合同会社 ⑤ Web3.0型地方創生・関係人口創出事業のためのガイドライン策定 一般社団法人Hiroshima Web3協会 CoinDesk JAPANを運営するN.Avenueは引き続き、ワークショップ企画運営および広報業務を担当する。 |文・写真:CoinDesk JAPAN編集部
CoinDesk Japan 編集部