ニホンウナギ、2016年から輸出入規制の恐れ? ー絶滅危惧種の効力とは?
ニホンウナギと同じく、減少が著しいヨーロッパウナギは、2010年にIUCNのレッドリストに掲載。 ワシントン条約でも2009年に「2」に当たる輸出入の取引規制対象種となっています。 水産庁の資料によると、ニホンウナギ稚魚の輸入量は、2013年は7.4トン。国内で採捕した5.2トンを大幅に上回ります。輸入への依存が大きく、仮にワシントン条約の対象になれば、大きな影響が出そうです。 IUCN日本委員会(東京)の担当者は「今回のレッドリストが、すべてワシントン条約の対象になるわけではないが、どんな理由で指定されるかどうか?が大きな要素になる。絶滅の恐れの危機要因を、専門家がどう評価するか次第で、ワシントン条約の評価に直結するのではないか」と話しています。 (文責・坂本宗之祐)