タカシマヤ閉店で岐阜県から百貨店“消滅”…してなかった!? 客のニーズに応え続けて66年 普段着で気軽に立ち寄れる老舗“デパート”発見!
“皆様の暮らしに奉仕する”をモットーに、客のニーズに応えて商品を増やしていった結果、1966年「富士屋デパート」に生まれ変わったといいます。 当時はとても忙しかったそうで、早めに仕事をやるために店内の時計は15分すすめ、近所のデパートに負けまいと毎日遅くまで営業。大売出しの時にはセスナ機が飛び、チラシをばらまいて宣伝したそうです。
大売出しの様子を撮影した写真を見せてもらうと、店の中も外もお客さんでぎゅうぎゅう詰め。さらに、『大売出しにはお客様が殺到。岐阜中署より警官20名が出動』というメモも残されていました。創業者の妻・靖子さんは当時を振り返り「よくがんばったなと自分を褒めます」と話します。
中部経済産業局によると、“百貨店(デパート)”とは「従業員が50人以上」「売場面積が1500平方メートル以上」などの条件がありますが、富士屋デパートの従業員は現在11人。しかし、竹中社長は「今後も“デパート”という名前で続けていく」と胸を張ります。 富士屋デパート 竹中一彦社長(62): 「もちろんこの名前で続けます。お客さんもうちをデパートって呼ぶことに全く違和感なく、こっちも違和感なく受け入れてるから、デパートだなって」 地方では次々とデパートが姿を消していく中、地元の人たちのニーズに寄り添い営業を続ける「富士屋デパート」。分類上はデパートとはいえないかもしれませんが、地域で長年愛されているお店であることは間違いないようです。