生後7~8カ月ごろから始めたい、栄養バランスがとれた離乳食作りのポイント3【管理栄養士監修】
赤ちゃんが食べることに少し慣れてきた7~8カ月ごろから栄養バランスを考え始め、3回食になる9カ月ごろからは、さらに意識したいところ。そこで栄養バランスの考え方のポイントをご紹介します。 【画像】離乳食月齢別大きさ目安がひと目でわかる写真
3種類の栄養素をバランスよく!
離乳食1回ごとに炭水化物、タンパク質、ビタミン・ミネラルの3種類の栄養素がとれるよう、食材を組み合わせましょう。 ●炭水化物とは⇒脳や体を動かすエネルギー源となる栄養素。ごはんやパン、麺類、いも類など、主食となる食材。 ●タンパク質とは⇒血や筋肉、骨などをつくる働きをしたり、菌やウイルスへの抵抗力を育む栄養素。肉や魚、卵、納豆、豆腐など、主菜となる食材。 ●ビタミン・ミネラルとは⇒健康の維持や体調を整えるのに必要な栄養素。野菜や果物、海藻類など、副菜となる食材。
献立の品数は気にしないでOK!
献立の基本は、主食+主菜+副菜の3品の組み合わせですが、上記の3種類の栄養素を含む「オールインワンメニュー」や「主菜を兼ねた主食」、「副菜を兼ねた主菜」などで品数を減らしてもOK。また、毎回一から手作りするのではなく、まとめて作って冷凍しておいたものを使ったり、ベビーフードを活用したりするのもいいんです。
1回で完ぺきをめざさなくてよし!
赤ちゃんは食べむらがあるので、1回で3種類の栄養素が十分にとれなくても気にせず、1週間くらいでバランスが整うようにしましょう。食の体験を増やすために、さまざまな食材を使うのはいいことですが、「献立は毎回違うメニューで!」と頑張らなくて大丈夫。味つけや食材を少し変えるだけでもいいんですよ。 監修/太田百合子先生 取材・文/ひよこクラブ編集部 栄養バランスを考えた献立作り、というとなんだか難しそうなイメージですが、3つのポイントをおさえておけば、意外と簡単。今日からぜひ、実践してみてください。 参考/『後期のひよこクラブ』2024年夏号「9カ月~1才代 離乳食の進め方&レシピBOOK」 ●記事の内容は2024年4月の情報で、現在と異なる場合があります。 監修者 太田百合子 先生 PROFILE:管理栄養士東京・こどもの城で長きにわたり乳幼児の栄養指導を行う。現在は東洋大学などの非常勤講師、指導者や保護者向け講習会講師、NHK子育て番組出演や育児雑誌などの監修を務めている。「ひよこクラブ」本誌の離乳食特集の監修も多い。日本小児保健協会栄養委員・学校保健委員、日本食育学会代議員、東京都小児保健協会理事。モットーは「わかりやすい栄養相談」、研究テーマは小児肥満、離乳食、幼児食。
たまひよ ONLINE編集部