ピットからみたGTの魅力を大解剖!
2.コンビの絶妙な距離感
GTは2人で一台を駆るのも魅力です。
ピットの中に潜って取材をするのも私の仕事。
ピット内でコンビが話している様子なども良く拝見しますし、 インタビューをお二人同時にする際の、各々の表情も 目の前で見させて頂いております。
その中で、コンビを組んだばかりのお二人の絆が どんどん強くなっていってる空気感や、
時には、良きライバルとして緊張感のある空気感や、
また、何かを一緒に達成した時、結果を残した時の
2人で1つ感、結束感、みたいなものもヒシヒシと伝わる時もあって。
毎レースごとに2人の空気感が変わっていくのを見るのも、 ドラマの1話1話を見ているようで 感慨深いものがあったりします。
緊張感漂う先輩後輩が、徐々に冗談を言い合えるようになって このチームと言えばこの2人!と言う定番コンビになっていったり、
とかね。
2人っていい意味でも悪い意味でも 意識せざる得ないじゃないですか。
一番の味方であり一番のライバルでもある訳ですから、 本当に色んな感情があると思うし、 一番感情を揺さぶられる相手にもなり得ると思うし。
でもそう言う全てを乗り越えて2人で結果を出せた時に
2人とも、すべての苦悩が報われて 心の底から、抱擁出来るんだろうなって。
そんな人間模様も魅力だなって思います。
3.ヘルメットの中の素顔。
やはりピットにいる時に 一番の特等席だな、と感じられる瞬間は、
マシンを降りたてホヤホヤの 選手の皆さんの悔しい表情や、嬉しい表情、
カメラでは撮り切れていない表情すらも、
リアルタイムで見ることが出来るのは、 醍醐味だなと思っています。
その表情が物語るストーリー、 そして空気感を想像することで、
こちらのリポートする内容や、 インタビューで投げかける時の テンションや質問の内容も変わります。
レース時の 表情が見えないからこその、 無線を聞いた時の2度の美味しさ、面白さも、もちろんあると思いますし、
ヘルメットを脱いだ時の 選手の顔が物語っているストーリーを想像するのも モータースポーツの魅力の一つであり、 それはGTも同じく、だなと思います。