山下美夢有「結果そうなれば」 岩井千怜はトップ通過よりも…
◇米国女子◇Qシリーズ・ファイナルクオリファイイング(最終予選会) 4日目(8日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシングコース(6664yd、パー72)、フォールズコース(6643yd、パー71) 【画像】原英莉花は米下部ツアー参戦を表明 一番上に岩井千怜、その次に山下美夢有。岩井明愛が7位、吉田優利は9位と日本勢がリーダーボードの上位を占める。4日目を終えてトップ10に複数人がいる国は他に韓国(ユン・イナ/7位、パク・クンカン/10位)だけだ。 同じ2位から出た岩井千と山下は、それぞれ10バーディ「62」、9バーディ「63」という圧巻のノーボギーラウンドを披露した。馬場咲希(4アンダー25位)を含む日本の5人がこの日、2コースのうちスコアを伸ばしやすいクロッシングコースをプレー。ティが前に出るホールが増え、「70.893」の平均スコアを下げる存在になった。
最終組でプレーした山下は5mのパットを流し込んだスタートの1番から6連続バーディを奪い、前半アウトを「29」でまとめた。「出だしからミドルパットが入ってくれて良い流れでラウンドできた。7連続くらい、いきたかったな」と満足げ。「どのホールも攻めた結果、バーディにつながればいいなと思っていた」と積極策をとり続けた。 9日(月)の最終ラウンドでは1981年の森口祐子、89年の小林浩美、2005年・宮里藍、17年・畑岡奈紗以来、7年ぶりの最終予選会トップ通過がかかる。「そうですね、結果そうなればいいかなと思います」と逆転で1位を目指す気持ちは変わっていない。
岩井千はこの日の「62」がキャリアのベストスコアになった。日本ツアーでは昨年の「サントリーレディス」(パー72)、「大王製紙エリエールレディス」(パー71)で「63」をマーク(いずれも第1ラウンド)。「ゴルフ人生でベスト。ビックリです。回っていて自分のスコアは分からなかった。バーディチャンスについたら自分のものにしようという気持ちで目の前の一打に集中できました」と喜んだ。
逃げ切れば偉大な先輩プロに肩を並べる材料になるが、こちらは「通ればいいと思っているので、トップは意識していない。その日、その日でベストを尽くすだけ」と淡々。それよりも姉の明愛と一緒に新天地での一歩を踏み出したい。「今週は2人で通りたいという思いが一番強い。2人で行きたい。あした、そういう上がりができるようにお互い頑張りたい」とモチベーションを高めた。(アラバマ州モービル/桂川洋一)