東武の特急「羽田空港へ直通」どこまで検討してる? 群馬・栃木から“夢の空港直結”だけじゃない利点も
「新幹線駅へのアクセス機能の強化」というメリットも
羽田空港アクセス線が本格的に着工した今、東武鉄道やJR東日本は上記の構想に関して何か検討を進めているのでしょうか。また、東武の「スペーシアX」や「リバティ」といった特急車両をJR線に直通させることは可能なのでしょうか。 東武鉄道は、東武伊勢崎線から久喜駅経由での羽田空港アクセス線との相互直通運転について「両毛地域・羽田空港間のみならず、新幹線乗換駅である大宮・上野などへのアクセス機能の強化により、両毛地域の活性化に繋がるものと考えております」としたうえで、「鉄道事業を取り巻く環境も大きく変化していることから、引き続き慎重に検討をしていきたいと考えています」(広報部)と話します。 一方、東武日光線から栗橋駅経由での羽田空港アクセス線との相互直通運転については、「現時点において具体的な検討は行っていません。事業環境を慎重に見極め、必要に応じ検討をしていきたいと考えています」(同)としています。 また車両に関しては「500系車両(リバティ)・N100系車両(スペーシアX)のいずれも、現行の100系車両(スペーシア)と同様、JR線に対応した保安装置を搭載する改造を行うことで、技術的にはJR線へ乗り入れることは可能」と回答。ただ、現時点でそのような計画はなく、具体的な検討も行っていないとしています。 JR東日本は「具体的な輸送体系やダイヤは未定であり、様々な可能性を含めて今後検討していきます」と話します。 現時点では具体化にまでは至っていませんが、果たして今後、両毛エリアや東武日光・新鹿沼方面から羽田空港へ向かう直通列車は実現するのか、気になるところです。
乗りものニュース編集部