欧州初の「REEV」技術搭載車、リープモーター『C10』は航続950km…ブリュッセルモーターショー2025
中国のEVメーカーのリープモーター(零跑汽車)は、2025年1月10日にベルギーで開幕する「ブリュッセルモーターショー2025」に出展すると発表した。欧州初となるREEV(Range Extender Electric Vehicle)技術を搭載したリープモーター『C10』を公開する。 『C10 REEV』は、158kW(215hp)の電気モーターと1.5リットルの内燃エンジンを搭載している。28.4kWhのバッテリーにより、WLTPモードで145kmの電気走行が可能で、総航続距離は950kmを超える。 複合モードでの燃料消費量はわずか0.4リットル/100kmで、CO2排出量は10g/kmと、従来のガソリン車と比較して大幅に排出量と燃料消費を削減している。 C10 REEVの特徴は、主に電気自動車として動作し、バッテリー残量が低下すると内燃機関が発電を開始してバッテリーを充電し、走行距離を延長する、いわゆるレンジエクステンダーだという点にある。このシステムにより、電気自動車の滑らかで静かな走行感覚を維持しつつ、長距離走行時には従来のガソリンエンジンの柔軟性も提供する。 ドライバーは、メインスクリーンのクイックコマンドを通じて好みの「エネルギーモード」を選択できる。電気走行を優先するモードや、必要に応じて出力を向上させるモードなど、様々なオプションが用意されている。 充電に関しては、AC充電とDC急速充電の両方に対応しており、長距離走行時の利便性を高めている。DC急速充電を使用すれば、18分で電気走行距離の半分を回復できるという。 リープモーターC10 REEVは、同社の欧州市場拡大戦略の重要な一翼を担う。革新的な技術と競争力のある価格設定により、柔軟で効率的なハイブリッドソリューションを求めるユーザーにアピールしていく。
レスポンス 森脇稔