砺波の地域計画、文化庁が認定 チューリップや獅子舞、夜高祭り
●文化財の保存活用 文化庁は20日、地域ぐるみで文化財の保存・活用に取り組む「文化財保存活用地域計画」として、新たに砺波市の計画を認定したと発表した。指定文化財だけでなく、チューリップや大門素麺(そうめん)、伝統料理の「よごし」、獅子舞、夜高祭り、庄川地域の厄払い鯉(こい)放流など文化財未指定の地域資源も対象とし、価値や魅力を引き出して観光や産業振興に役立てる。 【表】主な事業 富山県内の計画認定は南砺市に続いて2例目で、計画期間は2025年度から12年間。今後、事業を具体化する際に国の支援を受けやすくなる。 計画の基本理念は「散りばめられた文化財が咲き誇るまちをつくろう」。全82事業が盛り込まれ、重点10事業として産業観光ブラッシュアップや、獅子舞AR(拡張現実)コンテンツ作成、庄川の東遷図・用水網図の作成、地域文化財マップの作成、文化施設連携企画展、指定文化財の維持管理、砺波平野の散村マップ刊行に取り組む。 白江勉教育長は「砺波特有の歴史文化を一つの計画にまとめたことに意義がある。できるものから取り組んでいきたい」と話した。