〈奥能登豪雨〉輪島 ボランティア始動 40人、仮設の泥除去 被災者「本当にありがたい」
奥能登豪雨を受け、石川県の災害ボランティア約40人が24日、輪島市に入り、浸水した能登半島地震の仮設住宅で活動を開始した。参加者は二度の災害に遭遇した被災者の手助けになろうと、汗ばむ陽気の中、災害廃棄物の運び出しや泥除去作業に懸命に体を動かした。 【写真】大量のがれきを手作業で除去し、安否不明者を捜索する警察官と消防隊員=24日午前8時半、輪島市塚田町 県内外から参加した約40人はバスで金沢市から輪島市の「宅田第2仮設住宅」団地に移動した。道路の混雑の影響で、作業開始時間は当初から1時間半ほど遅れ、昼前となった。 ボランティアは13班に分かれ、泥が入り込んだ仮設住宅から家電や衣類、食品などを次々と運び出し、床をぞうきんで拭いた。 輪島市河井町の自宅が全壊し、7月に仮設住宅に入居した茶平政昭さん(67)は「妻と二人では、片付けにどれぐらいかかるか分からなかった。ボランティアの手助けが本当にありがたい」と話した。 輪島市では21日の豪雨により、元日の地震で家を失った人向けの仮設住宅団地5カ所で、床上浸水が発生した。活動は25日も行われる。