DAOにスマートコントラクトはどこまで必要か──自民党web3PT第3回「DAOルールメイクハッカソン」議事要旨
KDDI
企業として自らDAOを組成するのではなく、さまざまなDAOと一緒に事業を展開したり、社会に貢献したいとのスタンスを述べ、現在展開している「αUサービス」でのDAOの活用、現状の問題点などを紹介。
Fracton Ventures
デジタル庁Web3.0研究会DAOからスピンオフしたDig DAO、DAO特化型カンファレンス「DAO TOKYO」、福岡市と連携した「DAO CAMP」、マーシャル諸島政府の世界初のDAO法に関わったMIDAOとのパートナーシップなどを紹介。
アビスパ福岡
「Web3 × スポーツの力で、福岡から世界に広がるイノベーションモデルを共創する」のビジョンを掲げる「AvispaFukuoka Sports InnovationDAO」について、DAOから意見を集め、クラブ経営に活用している事例を紹介。
SUPER SAPIENSS
映像監督の堤幸彦氏、本広克行氏、佐藤祐市氏らが共同で立ち上げたプロジェクト。現状主流の「制作委員会方式」ではない、コミュニティメンバーを巻き込んだ作品づくりの事例を紹介。
トヨタファイナンシャルサービス
トヨタ・ブロックチェーン・ラボが進める「コミュニティカーシェアDAO」について、コミュニティによるモビリティの柔軟な所有/利用を実現するために、DAO活用の研究・実証に取り組んでいることを紹介。
RULEMAKERS DAO
DAO型助成金システムを地方創生やソーシャルセクターに活用する構想と、地域全体で水産業の6次産業化を目指す「地域分散型陸上養殖」について紹介。
スマートコントラクトはどこまで必要か?
各事業者の取り組みのプレゼンテーションでは、これまでと同様に、現状直面している課題や問題点、DAOのルールメイクに対する要望があげられた。「集団投資スキーム持ち分の適用除外」「法人格の付与」「構成員の有限責任」、さらには実証のための「DAO特区」などが過去2回と同様に指摘された。 また今回は、スマートコントラクトについて活発な議論が交わされた。スマートコントラクトは「DAOの定義」と密接に関わってくるものであり、今後のルールメイクの際にスマートコントラクトの取り扱いはひとつの論点となりそうだ。 さらに、プレゼンテーションを聞いた省庁から「トークン保有者は事業にどの程度関与しているのか」などの質問もあったり、web3PTに参加している弁護士が解説を加えるような場面も見られた。 最後に平議員が今回の議論を踏まえて、「いろいろな視点を教えていただいた。どうすればその本質を損なわずに、使いやすくできるか。運用ですぐに対応できるものと、法律を作らないといけないものがあるので、時間軸も提示したい」と述べた。 最後となる4回目は、12月6日に開催予定。 |文・編集:CoinDesk JAPAN編集部|資料:自民党web3PT|写真:CoinDesk JAPAN編集部
CoinDesk Japan 編集部