吸い殻などを拾い集める3年生

　通学にJRや京都丹後鉄道の列車を利用してきた京都府福知山市東羽合、京都共栄学園高校の3年生17人が福知山駅周辺で23日、感謝の気持ちを込めて、清掃活動に励んだ。 　毎年卒業を前に行っていて、今年は駅の南北に分かれてごみ拾いをした。 　大きなごみは少なかったが、たばこの吸い殻など、小さなごみが多く、生徒たちは金ばさみを使い拾っていった。落ち葉なども集め、約30分間の作業で、周辺はすっきりとした。 　菊地梨央さんと木野本淑恵さんは中学校も共栄で、東舞鶴駅から6年間、列車で通学した。2人は「安全に送り届けていただき、助かりました。電車がなければ学校に通うことができなかったので感謝しています」と話していた。 　清掃後、3年生はJRと丹鉄の駅員に花束を贈呈。JR福知山駅の秋山正勝駅長（61）は「清掃していただきとてもありがたかった。生徒のみなさんには、今後、変化のある社会の中で、苦労することも多いと思いますが、学校で学ばれたことを次のステップで生かしてほしい」とエールを送った。