<速報>広島・緒方監督が執念の猛抗議後、降雨コールドで阪神の反撃を絶つ
広島ー阪神戦(24日、マツダスタジアム)で、広島の緒方監督が抗議して、雨のため試合が中断した。この日、断続的に降る雨で試合開始が30分遅れたが、広島の4-2で迎えた9回。2点を追う阪神の先頭の中谷がショート強襲のヒットで出塁。代打、高山が告げられ、抑えの中崎が、1球を投じた場面で、緒方監督がベンチを飛び出した。この回のスタートから雨足が強くなっていたが、審判が中断をさせる気配を見せなかったため、激しい雨によるアクシデントで何かが、起きる危険を警戒した緒方監督が、中断を求めて、執念の猛抗議。球審も、その抗議を受け入れる形で選手を引き上げさせ、無死一塁、高山のカウント0-1の状態で試合を中断させた。ただちにグラウンドにはシートが被せられ、しばらく様子が見られたが、ますます雨が激しくなり、今後の天気予報も悪かったため、球審は、14分の中断後、降雨コールドゲームを宣言した。 試合は、2-2で迎えた8回裏二死一、二塁から、代打・新井が「追い込まれていたので強振しないように」と、阪神の2番手、藤川のウエストを狙ったような高めのストレートに力負けせず、右中間をやぶる勝ち越しの三塁打。4-2とリードを奪うと、広島は9回、ストッパーの中崎をマウンドに送っていた。 阪神は、9回の反撃のチャンスを緒方監督の抗議と止まない雨によって絶たれることになった。首位の広島は天を味方につけてラッキーな形で、交流戦明けのゲームをものにして7連勝。 執念抗議の実った緒方監督は、試合後、「最後は新井が追い込まれながらよく打ってくれた。頼もしいベテランの一振りだった。頭の試合をしっかりと取れたことが大きい。明日、明後日と、しっかりと準備をして勝ち越したい」と語った。