31歳ですが、実家に帰ると「結婚しないの?」と何度も聞かれてうんざりします。「年収400万円」でなんとか都内で1人暮らしできていますが、「独身」ってそんなにダメですか?
都内で暮らしていて特に困っていないし結婚願望もないけれど、実家に帰ったら「結婚しないの?」と何度も聞かれてうんざりした経験がある人もいるでしょう。 実際に、年収400万円で今後も都内で1人暮らししていけるのか、結婚における経済的メリットはどのようなものがあるのでしょうか。 本記事では「年収400万円で都内での1人暮らしはできるのか、老後も心配ないのか」「結婚の経済的メリット」について触れ、独身ってダメなのかどうかを解説します。 ▼勤続20年でも年収は「280万円」貯蓄も「30万円」しかないのは少なすぎ!? 転職したほうが良いの?
年収400万円でも東京23区で1人で暮らしていける?
年収400万円でも都内で暮らしていけるのかについて考えていくため、都内での平均支出について総務省統計局の「家計調査報告〔家計収支編〕 2023年(令和5年)」を参考に計算していきましょう。関東地方における単身世帯の平均的な支出は毎月17万8888円です。主な平均支出の費用は図表1の通りです。 図表1
総務省 家計調査報告〔家計収支編〕 2023年(令和5年)より筆者作成 都内の中でも住む場所や食材を買う場所などによっても支出額が異なりますが、毎月約18万円の支出があると想定して計算していきましょう。本事例の年収400万円の人(ボーナスなし)の場合、毎月の給料は約33万円となります。さらに手取りは額面の75~85%にあたるため「24万円~28万円」が自分の使えるお金となります。 手取り「24~28万円」に対して、平均支出が約18万円だとすると、余剰資金は6~10万円ほどですから都内でも十分に暮らしていけるレベルだといえます。とはいえ、突発的な出費などが重なった場合には対応できない可能性もあります。固定費を削減し、多く貯金に回していけるようにしていくとよいでしょう。
結婚の経済的メリットって?
お金に関する結婚のメリットについて考えていきましょう。考えられるメリットとして、次の3つが挙げられます。 ・生活費の負担が少なくなる ・無駄遣いを減らせる ・配偶者控除などの制度を利用できる 1人暮らしの場合は、食費や家賃など1人で全てやりくりしなければいけませんが、結婚した場合は2人で生活における支出を分担することが可能なため、生活費の負担を減らせる可能性が高くなります。 また、1人暮らしの際にはお金を自分の好きなように使えますが、結婚することで2人のお金だという意識が高まるため、自身の出費を抑えようと考えるようになる場合が多いです。さらに条件を満たせば、配偶者控除や家族手当など税制面での優遇や会社の制度を利用できます。